EOS R5,R6がようやく在庫状態に!
発売から半年以上にわたって手に入りづらい状況が続いていたCanonの「EOS R5」「R6」が,ようやく在庫状態になり,入手できるようになってきました。
RFレンズは相変わらず「お取り寄せ」が継続しており,Canonの生産が追いついているとはお世辞にも言えない状態ですが,とりあえずカメラ本体が欲しいときに手に入るという,当たり前の状態に戻ってきたことは素直に歓迎したいと思います。
本来であれば…。
正に「勝負機」であったR5・R6を発売した2020年は,CanonにとってSONYのミラーレス機における優位性に挑む勝負の年でした。
ところが,いくら欲しくても手に入らない…ということでは,絶対的な売上を伸ばすことはできません。
SONYとCanonのデジタル一眼の売上はどのようになったのだろう…と気になっておりましたが,ついに2020年のデータが出ましたね。
Canon,結構がんばったようです!
Canon,僅差の2位!
記事によると,
調査会社テクノ・システム・リサーチによると、2020年のミラーレスの生産台数計326万台のうちソニーが115万台で首位,キヤノンが105万台で2位だった
ということです。
これ,以外にCanonが頑張っている…という印象です。
これまでのイメージとしては,完全にミラーレスの分野で立ち遅れたCanonは,SONYに大きく後れをとるという,一眼レフ時代には考えられない状況になっている…という思いが強かったもので,驚きました。
加えて,昨年度のR5・R6の供給不足…。
「売るものがない」という異常事態に巻き込まれた「エース機」がなんとも悲しく思えたものですが,それでも年末にかけてある程度の供給が間に合ったということなのでしょうか?
まあ,2020年は,SONYの代表機のモデルチェンジなどがなかった「凪の年」だったようで,その隙間を縫って間隔を詰めた…という考え方もできるかもしれませんが…。
これでますます2021年の売上が多きな争点となってきますね。
今年に入り,R5・R6の供給が増えてくると,ヨドバシカメラやマップカメラ等での週間,月刊の売上でトップをとる機会が増えてきたように記憶しています。
先日SONYはフラッグシップ機「α1」を発売しましたが,Canonからも「R1」の噂が上がっています。また,Canonにおいては,「RP」のような廉価版フルサイズミラーレス一眼の発表も予定されているようですね。
これまで大幅に遅れていたCanonミラーレス機のラインナップがしっかりと整いそうな2021年。そうなったときに,この分野での本当の勝負が始まると考えます。
SONYはミラーレス界のトップを守れるのか。老舗カメラメーカーとしての意地で,Canonは復権を果たすことができるのか?
Nikon→Canonと,フイルム時代から老舗に大メーカーの編成を追ってきている身としては,どうしてもCanonの頑張りを期待してしまいます。
エントリー機の行方が気になる
今回の記事で驚いたのは,未だにデジタル一眼レフが売れているということ。
「一眼レフは計239万台のうち,キヤノンが171万台,ニコンが65万台」とありますね。
しかし,今後のことを考えると,Canonのシステムは完全にRFへと移行していきます。とすれば,これまでCanonが得意としていた,デジタル一眼エントリー機を購入する層の取り込みが命運を分けるように感じます。
「KISS-R」のような機種を登場させ,センサーもフルサイズを奢りながらも価格をぐっと下げて…という戦略をとれば,一気にSONYのシェアをぶんどることができるのではないでしょうか?
そのためには,普及帯のレンズの種類を増やしていかなくてはなりません。どうしても現行のRFレンズは高価格帯のものから誕生しておりますので…。
果たしてCanonがどのような戦略を練っているのでしょうか? 今後数年の新型ミラーレス機の開発から目が離せません。