カスタム/CUSTOM/でいこう😎

50おやじが,お気に入りについて気ままにつぶやくページです。

朗報!Appleの「独立修理プロバイダープログラム」が日本でも利用可能に〜田舎のAppleユーザーも一安心〜

f:id:es60:20210331094623p:plain

田舎のAppleデバイス修理は一苦労

 あれは「iPhone7」を購入して10日ほどたったある日…。
 自転車でポタリングしている際,ふとしたことから転倒し,iPhoneを入れていたポケット側から落下したことがありました。自分自身のけがはありませんでしたが,iPhone7はガラス面が割れて大破。軌道もできない状況に…。

 いや〜,慌てましたし,残念な気持ちでいっぱいとなりました。

 私の住んでいる秋田市には,当然Apple Storeはありません。
 当時「iPhoneの修理」ということについて深く考えたことがなかった私は,とりあえず近くのauショップに出向いたのですが,当然修理を請け負ってくれるわけもなく,
秋田市の唯一の正規サービスプロバイダは,茨島(秋田の地名)にある"カメラのキタムラ イオンタウン茨島店"ですよ」
と教えていただきました。

 その後速攻でキタムラに向かうと,AppleCareに加入していたこと,画面が大破して起動もしない状況であったことに加え,たまたま同じ方のiPhone7が在庫としてあったこともあり,即日交換していただきました。
 まあ,当時は現在よりも高額の免責金をとられはしましたが,それでも安堵したものです。

 そう…。
 Apple Storeや,正規のサービス点が存在しない地方都市も数多く,これまでは外部の修理や部品導入を行うと保証の対象外となっていたAppleデバイスだけに,私のような田舎住まいのユーザーは,日々,機器のトラブルに怯えながら生活しているようなものです。
 もちろん,WEB上から修理依頼もできますし,ヤマトの引き取りサービスなどの策も採っているAppleですが,やはりデバイスが数日手元を離れることで,日々の暮らしに影響があることは事実。精神衛生上もよろしくありません。

 修理に関してはできるだけ迅速に済ませたい…,と考えるのは田舎民の切実な願いでもあるのです。

 そんな中…。
 ようやくAppleが重い腰を上げるようです。Appleの「独立修理プロバイダープログラム」が世界のほとんどの国や地域に拡大します!

f:id:es60:20210331094242j:plain


サービス拠点を増やして欲しい!

 記事によると,

Independent Repair Provider(独立修理プロバイダー)プログラムが,今年中に世界200以上の国・地域の大半で利用できるようになる,とAppleが発表した

とのことです。

 この取組は,

事業規模を問わず修理業を営むサービスプロバイダーが,Appleより純正の部品,専用器具,修理マニュアル,診断プロセスの提供を受け,Apple製品に対する安心かつ信頼できる修理を実施するための取り組み

と説明されています。

 プログラム参加は無料ですが,修理サービスを実施する専任のApple認定技術者を置くことが求められ,Appleの純正部品と専用治具を購入してのトレーニング,修理マニュアル,診断プロセス等のマテリアルを無料で利用できるようになるとのことです。

f:id:es60:20210331094309j:plain
 つまりは,これまではAppleが一手に引き受けてきた純正のサービスを,講習を受けた事業者に肩代わりされようとするプログラムのようですね。
 その際,あくまでも修理方法はApple独自のもので行い,当然修理する上で使用する器具や部品は純正品を使用する…。

 ただし,このシステムには要注意のポイントがあります。
 この「独立修理プロバイダープログラム」で修理ができるのは,Appleの1年間の保証やAppleCareの保証「外」のiPhoneとMacに限られるということです。

 つまり,あくまでも公式の保証による修理に関しては,Appleの正規サービスを前提にするということですね。

 しかし,「保証外」のiPhone,Macに関しては,これまでは保証の適応外として高額な修理費用が課せられてきましたが,今回のプロバイダープログラムを利用すれば,正式な保証無しでも気軽に修理に向かえそうです。
 しかも…。
 この修理では,Apple純正の部品を使用するか,サードパーティーの部品を使用するかを選択できるようになるとのこと。購入後年数が経過しており,転売の予定等がないのであれば,サードパーティー製の部品でもよさそうです。
 修理に選択肢ができるということもうれしい限りですね。

 前述したように,地方都市にとって,Apple製品の公式な修理を請け負う場所を増やすことは喫緊の課題です。秋田市のような県庁所在地には複数の場所が欲しいですし,それ以外の市町村にだってあるべきはずのものです。

 そもそも各キャリアを通しての修理ができない…ということ自体が意味不明なわけで,今回の施策自体も,私は遅きに失すると感じるほどです。
 Appleはもう少しユーザーの立場に立った方策をとれるよう,柔軟な方向転換をしていくべきです。

 

公式か…非公式か…

 さて,現在において秋田市で唯一の正規サービスプロバイダである「カメラのキタムラ イオンタウン茨島店」。
 HPで確認すると,現在は修理の幅をMacにまで広げているようです。

 以前扱っていたのはiPhone,iPad程度だったと思いますので,現状ほぼ全てのAppleデバイスの公式修理を受け付けているということになります。

 今後できる「独立修理プロバイダー」は,公式の保証があるデバイスは修理できないという制限はありますが,保証外のiPhone・Macを安心して修理できるという大きなメリットもあります。
 どんな形であれ,できるだけ早く「Apple修理網」が広がってくれることを願うばかりです。

 また,現在,「非公式」での修理店は結構な数ありますね。
 修理費用はAppleCareに入っているときと比べてお高めのようですが,そもそもAppleCare代もバリ高なわけで…。

f:id:es60:20210331094329j:plain

 非公式店で修理すると,それ以降の公式のサービスを受けられない…という決定的な弱みもありますが,今後の「修理の受け方」に関しては,よくよく考えていく必要がありそうです。

スポンサーリンク