27インチ後継iMacはどうなる?
ここまで,新型iMacが発表されたことの意義について考えてきております。
さて,今回発表されたiMacは,ディスプレイサイズが24インチ,搭載チップがMacBook Air/Pro13インチと同じ「M1」。
そう,「ローエンド」のAppleSilicon Macです。
当然,Macにおける主流ではありません。
正に「メイン」と言えるのは,次に登場するMacBookPro14/16インチおよび,27インチ後継iMac。前回は,チップ構成的な観点から今後のMacを展望してみました。
今回は,今回のiMacで刷新された「デザイン」に関してです。
「顎あり」でディスプレイサイズは?
まずもって,今回iMacは大幅なデザインチェンジを行いました。
特に衝撃的だったのは,筐体の「薄さ」です。
薄くなるとは聞いてきましたが,まさか「11.5㎜」とは…。驚きです!
これまでデザイン的に取り沙汰されてきたPro Display XDRの厚さの半分以下…ということで,この中にM1チップや冷却ファン,SSD等の部品が内蔵されているということを考えると,何だか感覚が狂ってしまうというのが正直なところです。
そして当然,今後登場するであろう27インチ後継iMacも,今回の27インチと同じデザインとなるでしょう。
そう,つまりは「顎あり」のデザインです。この「顎あり」という部分が,これまでの噂とは異なる部分であり,少しばかり残念な部分でもありました。この「顎」に内部には,冷却ファンやロジックボードが内蔵されているということで…。
そう,Appleは,
「筐体の表面積よりも薄さを優先させた」
ということです。そう考えると,薄いデザイン性が果たして良かったのかどうか…に関しても疑問点が生まれてきますね。
しかし,「顎あり」となったことで,これまで本ブログとして気になっていた27インチ後継iMacのディスプレイサイズに一定の予想を立てることができるようになってきました。
ズバリ…。
30インチ程度。
私は32インチのPro Display XDRを使用していますが,これがかなり大きく,それまで使用していた27インチのiMacよりも特に横幅がかなり広がったということについては以前ご報告しました。間近で利用するのであれば32インチが限界…と思わせるギリギリのサイズ感です。
そして当然ですが,Pro Display XDRには「顎」はありません。
この32インチのPro Display XDRに,iMac24インチのようなサイズ感で「顎」を付けたとすると…。いやいや,今度は縦方向の広がりが圧迫感を与えるとともに,実際に使用する際に視線が上方向に向きすぎて,首が大変なことになるでしょう。
つまり…。
「顎ありの状態で32インチのディスプレイを搭載することは無理」
ということです。
最も初期の頃に噂になっていたのは,
「27インチ後継iMacのディスプレイサイズが30インチ前後になる」
というものでした。
はい,それが限界だと思われます。
ディスプレイにおけるヒエラルキーも守られる!
もし私の予想通りに,27インチ後継iMacのディスプレイサイズが30インチ以下だとすれば,Pro Display XDRの32インチの画面サイズでの優位性が保たれ,Appleのディスプレイ内におけるヒエラルキーも保たせるのではないでしょうか?
しかし,AppleがPro Display XDRよりも廉価なディスプレイを開発している…という噂もあります。こちらはやっぱり32インチになるでしょう。Pro Display XDRもちとしては微妙なところです。