「AirTag」対「Tile」
間もなく「AirTag」がやってきます。
もちろん,AirTagを活用する機会が無いことに越したことはないテバイスではありますが,Appleの新機軸の商品であること,また,先日ご紹介したように「世界中のiPhoneを活用した探知システム」という考え方の柔軟さもあり,Appleファンとしては当然「試してみたい」という思いが高まっているところです。
さて,今回「AirTag」が登場する以前は,「紛失防止タグ」という代物にあまり関心はありませんでした。
しかし,AirTagが話題になるにつれて,「Tile」という先行デバイスがあることを知りました。当然こちらはAndroid機でも活用できる優れものであり,「見つける」という機能自体おいては,後発であるAirTagと遜色のないものになっているようです。
そんな中…。
「AirTag」対「Tile」という記事を見かけました。
「iPhoneの繋がり」VS「Tileの繋がり」
記事によると,
予約受付が始まったばかりのAppleの紛失防止タグAirTagと,同様の機能を持ち以前から販売されているTileについて,AirTagのほうが優れている点3つと,Tileのほうが優れている点3つを,米メディアCNETのリック・ブロイダ氏がまとめている
ということです。
記事を整理しますと…
☆AirTagの利点
〇小型・電池交換可
〇ペアリングの容易さ,位置情報の正確さ(UWBの活用)
〇10億台を超えるiPhoneコミュニティーの広さ
☆Tileの利点
〇スマホ,Tileの双方向から呼び出せる
〇Androidでも「探す」機能が使える
〇Tile本体に取り付け用の穴が開いている(アクセサリー無しで取り付けられる)
ということですね。
そもそも,なくし物の発見方法が全く異なることがおもしろいです。というか,AirTagが「iPhoneを介して」という発想になっていること自体が異質なんですよね。世界中で売れているiPhoneでしかできない裏技中の裏技ですので…。
Tileの利点の中に「Android機でも使える」とありますが,「iPhone包囲網」の中にあっては,利点となり得るのかさえ怪しい項目となります。
また,Tileでは「端末側から」も「Tile側から」も呼び出しができるようです。AirTagはiPhone側からAirTagをならすことしかできませんので,iPhoneそのものを紛失した場合にはAirTagの機能が全く活かせないことになります。
まあ,「呼び出す」とはいってもそもそもがUWBが届く範囲内ということで,限定的な意味しかもちませんし,Apple Watchを持っていればWatchからiPhoneを鳴らすことができます。
更に,AirTagはキーホルダー等に取り付ける場合にはアクセサリー無しでしか取り付けられるいということですが,そもそもTileの穴も決して使い勝手がいい穴というわけではありません。上の画像を見ると,これをキーホルダーのリングにそのまま装着すると,Tileだけが飛び出すような形になってしまい,かさばってしまいそうです。最低限でもひもかリング等の利用が必須のような気がします。
と考えると…。
ひいき目無しに見てもAirTagの使い勝手の方がよさそうだと思います。
やはり,TileとiPhoneのコミュニティーの大きさの違いが最大の要因になるのではと考えます。AirTagでは,NFC搭載のAndroid機からの接触もできるようですし…。
実際に世界中でAirTagが機能しはじめ,どのようなうねりが発生するのか…。
その動向が非常に気になりますね。