Apple Siliconの型番に異変?
Apple初のMac搭載用Apple Silicon「M1」が昨年末に登場し,その高性能ぶりやコスパのよさ,消費電力の少なさ,静粛性等,PCを変える存在になるのではと,大きな期待が寄せられています。
もちろん,Intel Mac時代のアプリや周辺機器との互換性という,非常に大きな壁が残っているわけですが,その可能性は無限大のように感じます。
そんな中,「M1以降」に関してはこれまでも話題になってきました。
これまでの通説としては,グラフィック強化版「M1X」を今年発表した後,来年以降に「M2」「M2X」が来るのでは…とされていました。まあ,新型Mac Proのチップは?…という疑問も残りますが。
これに関しては先日記事にしております。
この記事の中では,今後のApple Siliconの展開を,
〇「A系」→iPhone,iPad
〇「M系」→ローエンドMac,iPad Pro
〇「M〇X系」→ハイパフォーマンスMac
〇ハイエンド→Mac Pro用
と見立てていました。
基本的なチップ構造は共有しながら,デバイスの用途ごとに手を加えていく…という考え方です。
この中で,ハイパフォーマンスMac,つまりMacBookPro14/16インチ・iMac27インチ後継機に採用されるとみられたいた「M1X」に関しては,もしかすると24インチiMacにも搭載されるかも…という淡い期待もあっただけに,24インチiMacに「M1」がそっくりそのまま搭載されたことに関しては少々期待はずれでもありました。
しかし…。
ここに来て,その「M1X」というチップは登場しないのでは…という記事が来ています。「登場しない」とうか,「M1X=M2」という考え方なのです。
型番の規則性が見えてこない…
記事によると,
Macworldは,CPU-Monkeyに「M1X」名で掲載されたチップと「M2」は同じものである可能性が高いと考えている
ということです。
「M1X」に関しては,過去の記事でも紹介したように,すでにベンチマークスコアも流出するほど現実的な存在でしたが,それが「第2世代」を意味するM2となるのでしょうか?
この記事内では,「M1X」の性能をGeekbench換算で表すと…というグラフも紹介しました。
iMac Proをも凌駕する性能を秘めている…とも読み取れるそのデータに,
「次期iMac27インチ後継機は驚くべき性能を有することになりそう」
と期待を膨らませていたわけですが,その裏には,
「M1Xでこの性能ということは,Mac Pro用のチップ性能はとんでもないことになりそう」
という期待も込められていたわけです。
これまで想定していた「型番」が崩れるとなると,チップの系統性のようなものへの見通しが間違っていた…ということなのかもしれません。
これまでは,「M1」「M1X」とも,「A14ベース」のグラフィック強化版チップという考えでした。「M1」はこれまでであれば「A14X」的な見方がされてきましたし,「M1X」は更なる強化版ということです。
しかし,もし「M1X=M2」ということなのであれば,
「M2はA15をベースとした次世代チップ」
ということになるでしょう。
ここで問題なのは,
「M1の次世代チップがM2なのか?」
ということです。
その通りということであれば,事態は混沌としてきます。
もしM2がMacBookPro14/16インチ・iMac27インチ後継機に搭載されるのであれば,「前世代であるM1」を搭載したAirや13インチProとのヒエラルキーが全く見えてこないわけで…。
逆に,
「M2はM1の上位版チップ」
ということであれば納得できます。
ローエンドMacには「M1系」,ハイパフォーマンスMacには「M2系」という型番を打って展開していけばいいことですので。
だとすれば,新型Mac Proには「M3系」なのか?
Macのモデル体型とパフォーマンスの実態に注目!
いずれにせよ,2022年に登場するとされる「新型Mac Pro」が姿を現し,「AppleSilicon Mac」のシリーズ全貌が見えてこないと,今回のチップ構成の謎も解けません。
しかし,この先が見えそうで見えない頃合いが,最も楽しめる時期なのかもしれませんね。