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Apple Musicの「ロスレス・ハイレゾ」対応に思う①〜AirPodsが足を引っ張る?〜

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Appleが新時代を仕掛けた!

「Appleが思い切りよく仕掛けたな…」

 先日いきなり発表されたApple Musicのロスレス・ハイレゾ対応の一報を聞いて最初にこう考えました。 

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 これまでのサブスクの高音質化においては,Amazon Prime Music HD等の高音質サブスクの先例はありましたし,Spotifyの高音質化の動きもありました。しかし,つい最近までのApple Musicの動きは遅々としたまま…。
 この分野におけるApple Musicは,明らかに立ち遅れている印象でした。

 しかし…。
 今回の発表で,これまでの遅れを一気に挽回した格好になりました。そう考える理由が以下の3点。

①先にプランが発表されていたSpotifyに先んじての「6月から」という爆速提供
②「ロスレス・ハイレゾ配信は価格が高くて当然」という意識をぶち破る「価格据え置き」
③空間オーディオのおまけ付き

 欧米版のAmazon Prime Music HDでは,すでに価格下げが報じられていますのです,Appleがライバルサービスを慌てさせていることは間違いがなさそうです。

 当然,日本を含むその他の国でも料金が改定されるのは間違いないでしょう。
 Appleとすれば,高音質化の「出足」が遅れた分,その後の対応の迅速さで挽回を図った結果の戦略だと言えますね。

 

ハイレゾへの「AirPods未対応」が意味すること…

 さて,今回のApple Musicのロスレス化に関して,私が個人的に興味深かったのが,AirPods,AirPods Pro,AirPodsPro Maxのロスレス・ハイレゾへの対応具合です。

 先日,AirPods ProとMaxに関しては,ファームウェアアップデートでロスレスに対応する…という情報があり,「搭載チップが同等なのに,AirPods2やBeats製品が対応しないは納得できない」という趣旨の記事を書きました。 

 しかし,蓋を開けてみると,この点に関しては杞憂に終わったようです。悪い意味ですが…。
 つまり,そもそもBLUETOOTH接続するApple関連イヤホン・ヘッドホン全てにおいて,ロスレス環境には対応しないということ。
 「Max」に関しては,オーディオケーブルを接続して音楽を聴くこともできるものの,この場合は元の音源が一度アナログに変換された後,再び24ビット/48kHzのデジタルに再変換されるため,ロスレスの音源をそのまま再生しているとは言いがたいとのこと。
 Appleが「LDAC」を採用していないため,残念ながら無線でのロスレス化は実現しないようです。

 整理すると…

①Apple Musicでロスレスの音質で再生するためには,「ALAC」対応の有線イヤホン・ヘッドホンが必要

②ハイレゾ音質で聴くためには, USB-DAC等の外部機器が必要

ということになります。

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 iPhoneのLightning端子が,CD音質が限界とはいえロスレスに対応していること自体がちょっと意外でした。Macを介してのPCオーディオに関しては予想通りの展開です。

 しかし,Appleが現在主戦場としているAirPods等の完全ワイヤレスイヤホンが,ロスレスの恩恵にあずかれないのでは,大概のユーザーには魅力半減というところでしょう。
 恐らくAppleとしては,今後のニューモデルに関しては対応策を練ってくるのでは?
 例えばAppleデバイスも「LDAC」のような高音質無線用コーデックに対応してくるとか…。

 これまで,いろいろな意味で「高音質化」とは異なる方向性で進んで来たApple。
 しかし,Apple Musicのロスレス・ハイレゾ対応により,さすがに自分たちで製作するデバイスに関しても,今まで以上に高音質化を意識しなくてはならない来ることは間違いがありません。

 iPhone・iPadのDAPとしての性能面,またイヤホン・ヘッドホンの音質面の双方において,今後はテコ入れがなされていくのかもしれませんね。 

 

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