「KANN-ALPHA」でApple Musicを利用するまで…癖がありすぎ
ゼンハイザーの「IE900」用に,Astell&Kernの「KANN-ALPHA」を購入したことを先日お知らせしました。
以前に「AK120Ⅱ」を使用していた際は,レンタルしてきたCDをPCやMacに取り込んで,AK120Ⅱに転送する…という手法でしたが,今はもうストリーミングの時代…。
今回購入した「KANN-ALPHA」でも,Apple Musicが利用できるようになっております。
しかし…。
これがまあ面倒くさいというか,癖が強すぎるというか…。知識が全く無い状態の方であればお手上げなのではと感じるほどでした。
今回は,その「癖」がありすぎるApple Music利用までの道筋をご説明させていただきます。
AndroidベースでありながらGoogle Playを利用できないのが諸悪の根源
まずもって「KANN-ALPHA」の何が面倒くさいかというと,Androidベースで動いていながら,「Google Play」を利用できないということです。
つまり,他のAndroid端末のように,アプリを自由にインストールできないということ。Wi-Fiも搭載していますし,技術的には何の問題も無いように思われるのですが,何故なんでしょうね?
Googleとの関係による大人の事情?
それともAstell&Kernのこだわり?
まあ,そんなことはユーザーにとってはどうでもいいわけで,このあたりの使い勝手に関しては改善していただきたいと強く思います。
さて,Google Playからインストールできないということで,「APK(Android Application Package)ファイル」を外部から入手し,端末に直接インストールする必要があるのです。
Astell&Kernの説明ページと,実際のファイル入手ページをご紹介します。
Open APP Serviceとは|お客様サポート|Astell&Kern
要は,ダウンロードしたAPKファイルを,DAPストレージ内の「OpenService」内にコピーし,端末でインストールすればいい…ということ。
しかし,ここで正規のGoogle Playに対応していないことによる罠が待っています。
Apple Musicアプリに関して言えば,前述した「APKPure」の公式サイトにおける最新バージョンは「V3.5.0」となっています。
しかし,この最新バージョンをインストールしようとしても,私の「KANN-ALPHA」ではファイルの認識さえされませんでした。確かに「OpenService」内にコピーはしているのですが,DAPが認識しないのです。
まずもってここでプチパニックです。
何回もコピーのやり直しをしますが,変化なし。「XAPK」「APKs」という違いもよく分かりませんが,「ダウングレード」という考えに至るまで,しばらく時間を要しました。
「V3.4.5」ではどうか…ということで「APK」版でやってみますと,「KANN-ALPHA」での認識には成功。アプリのインストールまではいきましたが,メニュー画面が開いた瞬間にアプリがシャットダウン…となってしまいます。
再度ダウングレード。
結局,問題なく使用できるバージョンは,「V3.3.2(APK版)」でした。
アプリの正式ダウンロードに対応しているGoogle PlayやApp Store等ではこんなことはないのでしょうが,あくまでも「非正規」ということで,最新バージョンの認識までに時間を要したり,あるいは端末登場以降の新しいバージョンには対応しない…などの制限があるのかもしれません。
まあ,端末のファームウェアアップデートで,最新のバージョンに対応していくのかもしれませんが,Astell&KernのDAP利用が久しぶりで,浦島太郎状態です。
癖,強すぎです!
Macでの端末認識にはひと手間必要!
なお,「KANN-ALPHA」のMacへの接続を認識させ,ファイル等をコピーするためにはひと手間必要です。
WindowsPCでは,普通のUSB機器として何の問題も無く認識されますが,Macでは認識自体がされません。
そこで,「Android File Transfer」というアプリをMacにインストールしておく必要があります。
Mac-データ転送用ソフトウェア|お客様サポート|Astell&Kern
いやいや,色々と敷居が高すぎです。
余程音質にこだわる物好き出なければ,ここまでしようとも考えないのでは…?
…と,物好きが考えるほど面倒くさいです。