iOS版「Rakuten Link」の仕様が6/15から改訂
「povo + 楽天Mobile」で通話料無料化を図り,快適に使用しています。
楽天MobileをeSIMで利用することで,iPhone11ProをデュアルSIM状態で使用。
「RakutenLink」アプリ経由の通話が無料であることにより,データ通信をpovoのみで行う設定にすれば,20GBまでは「2,728円(税込み)」。
もちろん,auの各種割引きの恩恵は受けられなくなりますが,それを差し引いても随分お得です。逆に,様々な「縛り」が無くなったことでの「自由」の方が心地いいかも…。
さて,それもこれも後発である楽天Mobileの思い切った戦略の賜であるわけですが,今回iOS版「RakutenLink」に関する仕様改訂が発表されました。
嫌な予感がしないわけではありません…。
当初の条件をじわじわと改悪するのはやめて欲しい…
記事によると,
楽天モバイルは、Rakuten LinkアプリiOS版における「音声通話の着信」と「SMS送受信」の仕様が6月15日より変更となり,これまで無料だった送受信が一部有料となると発表した。iPhoneで「Rakuten UN-LIMIT VI」を利用している人は注意が必要
ということです。
まずは「着信」に関して。
これまではすべての音声通話がRakuten Linkアプリで着信する仕組みでしたが,6月15日以降は、固定電話やRakuten Linkを利用していないスマートフォンからの発信がiOS標準の電話アプリで着信するようになる…ということです。
これで,相手がRakutenLinkを使用していない場合,かけ直しの際にはそのままだとiOS標準の電話アプリでかけてしまうことになり,料金が発生してしまうわけです。無料化のためにはRakutenLinkからの発信が必要となり,急ぎの際などではそのまま標準の電話アプリでかけてしまうことがないように,普段から注意する必要がありますね。
また,海外でのiOSの電話アプリへの着信は「有料」となる場合があるため,その場合には無条件で「無料化」が崩壊してしまうことになります。改悪です。
お次は「SMS」。
Rakuten Linkアプリを利用していない相手とSMSの送受信をする場合,現在はRakuten LinkアプリでのSMS送受信が可能ですが、仕様変更後はiOS標準のメッセージアプリでのみSMS送受信が可能となる…とのこと。
こちらも,iOS標準のアプリへと機能を譲ることで,有料化へと誘導しようとしています。RakutenLinkを使っている者同士であれば問題ないのですが,現状それはかなり厳しいかと…。
この「じわじわとした改悪」に嫌な予感が…
「RakutenLinkを使えば無料…」
という売り文句でユーザーを獲得していた部分がある訳で,今回の策は明らかに「改悪」です。
もちろん,「致命的な…」というほどのものではありませんし,ユーザーが注意を払えばどうにかなる…という部分もあるわけですが,このように「じわじわと」それまでのユーザーに撮って優位だった部分をそぎ落としていくやり方には,大きな違和感と嫌悪感を抱かざるを得ません。
一度のこの手の手法をとったのであれば,
「現在の"無料"という考え方が,将来はひっくり返されてしまうのでは…?」
と受け止められても仕方ないと考えます。
楽天Mobileは,先を考えずに見切り発車した…
経営が苦しくなった分,値上げをしてきている…
等,今後の出方によっては悪評が立たないとも限りません。
もちろん,気に入らなければ無条件で解約できる楽天Mobileなのですが,「大手キャリア」として今後の立ち位置を確立するにあたっては,こと信用に関わることでのマイナスは極力避けなければならないでしょう。
今後はこのようなことが頻発しないことを願うばかりです。