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iPad Pro12.9インチ(2021)の真実〜「M1」と「MiniLED」と…〜

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iPad Pro12.9インチ(2021)の現在位置とは?

 iPad Pro12.9インチを購入し,毎日使用しています。
 とはいえ,ビューワー的な活用やApple Pencilを使用した軽い作業での使用機会が多く,M1の性能を活かしているとは言えないのですが…。
 しかし,そこは以前の記事にも書いた通り,「今後に向けた先行投資」ということであまり深く考えないようにしています。

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 また,現在のアプリ状況からいって,M1の力を活かすことができるような環境そのものが出来上がっていないのも事実です。

 さて,新型発売以降,様々なレビューが発表されていますが,その傾向が大きく2つにまとめられるようになってきている感を受けます。
 それは,新型の強力な性能ほ認めながらも,

〇M1を活かせる状況にない
〇MiniLEDには過度な期待をしない方がいい

という点。

 私も正に「そのとおり」と考えます。

 

道を定めるのはAppleの責任

①「M1」との付き合い方

 先代の2020年モデルに搭載されていた「A12Z」は,2018年型の「A12X」との性能差が殆ど無いマイナーアップデートチップでした。
 だからこそ,今回の「M1」搭載による飛躍的に性能アップは心から求めているものでした。しかし,数々のレビューを見ていると,「A12Zで十分」という文言が並んでいます。

 ということは,「2018年モデルでも十分」と同義であるわけで(バッテリー等の消耗による買い換えの必要が生まれるかもしれませんが),現状ではM1のパワーが「過剰」であることの証明にもなります。

 もちろん,高性能チップを搭載することでのマイナスはないわけですが,ユーザーとすれば,
「高性能チップを活かす選択肢を与えてもらいたい」
と強く考えます。
 Appleは,
「なぜiPad ProにM1を搭載したのか」
という疑問に答える義務があるでしょう。
 そして,恐らくその答えは,「より高度な処理によってこれまでにない経験ができるアプリの提供」という形でしか表現できないのではないでしょうか?

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 WWDCで発表されるであろうiPadOS15での機能アップや,それに応じたアプリの改善・新開発等が,今秋に向けて進むことを願います。

②MiniLEDとの付き合い方

 実際にMiniLEDを体感した私の率直な感想は,
「HDRに対応し,黒の表現をアップさせた新型液晶ディスプレイ」
ということです。

 つまり,特定部分での表現をアップさせた以外は,これまでのLiquid Retina以上の体感を望んではいけない…ということ。
 以前の記事で,表現としては,「Pro Display XDR > Liquid Retina XDR > Liquid Retina」であるとしました。しかし,これも以前のMac Pro購入の際のレビューでも書きましたが,Mac用の「Pro Display XDR」でさえ,ブルーミングや液晶臭さは残ります。
 最近になって,iPad ProのLiquid Retina XDRについて,そのブルーミングに関する記事が出ました。

 そりゃそうです。Pro Display XDRでさえ残るので,Liquid Retina XDRでは当然残るのです。これは,MiniLEDが有機ELではなく「液晶の進化版」であるということの照明でもあり,逃れることができないものなのでしょう。

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 本ブログでは以前から,大画面となるMacでは有機ELが有効であるという説を唱えてきました。目への刺激の少なさ,自然な色表現性や色の深み等,こと映りに関する部分では,有機ELの強さが出ます。価格や焼き付きなどの問題点もあるでしょうが,根本的にディスプレイの映りの変化を求めるのであれば「有機EL」を待つしか無い…ということが,今回の購入によってはっきりしました。

 

2021年モデルの力が解放されるには?

 先日,新型iPad Proのメモリー使用に関して,以下のような記事が出ました。

 8GB,16GBのメモリーを搭載する新型iPad Proですが,ひとつのアプリが使用できる最大使用メモリー量は「5GB」に制限されている…というのです。

 iPadのアプリで,5GB以上のメモリーを利用するアプリがどの程度あるのかは分かりませんが,私がこの記事から感じたのは,「未だにMacとの相違点が存在していること」への残念な思いです。
 Macであれば当然マルチタスクで多くのアプリを起動させれば,メモリーをどんどん消費していきます。むしろ,Macは「メモリー食い」と言われるほどメモリーを消費させていく印象があります。
 これに対してiPadでは使用量制限がある…ということ自体に違和感を感じるわけです。

 せっかくMacと同等のM1を搭載しながら,実は多くの制限が残っている…(OS融合の限界か?)。
 性能を発揮できるアプリそのものの選択肢がない…ということも含め,Appleには「2021年モデルの力を解放させるため」に動いてもらいものです。

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