Apple Musicの「ロスレス・ハイレゾ」がいきなり来た!
WWDC21の中で,空間オーディオに関する案内があったと思いきや,肝心の「ロスレス・ハイレゾ」の開始時期に関する明確な内容はなく,
「これはiOS14.7まで待たされるのか?」
と思いきや,私のiPhone11 Proでは,16時過ぎにハイレゾ/ロスレスの音質選択ができるようになりました。
16時ちょっと前にも確認していますので,ほぼ16時頃だと思われます。
やりました!
早速,「Mac Pro + UD-505 + AX-505」というシステムに,「MinuetSE」「HD820」「IE900」のスピーカー,ヘッドホン,イヤホンを接続して聴いてみました。
まだ未対応も多し!
ほんの僅かな時間ですが,仕事から帰ってから確かめてみると,未だ対応になっていない曲もかなり多く,何故か最新の配信曲のハイレゾ・ロスレス対応曲は殆ど無かったように思いました。
現状,ダウンロードが多そうな曲のファイルを巨大にするだけのサーバー的な余裕が,Appleにはないということでしょうか?
まあ,今後しばらくかけて対応していく…という考え方は分かりますが,やはり最新の曲を優先的に処理して欲しかった!
また,「ハイレゾ/ロスレス」を謳っているとはいえ,基本は「ALAC/16ビット/44.1kHz」のロスレスCD音質が中心…という印象です。
ロスレス/ハイレゾ対応になっている曲は,曲名のメニューバー右端に「ロスレスマーク」が表示され,これをクリックすると,ビットレートが現れる仕組みになっています。
もっと分かりやすく,曲の一覧表示で分かるような仕組みにならないものでしょうか?
このあたりは,Amazon Prime MusicHDの表示を参考にしてもらいたいものです。
これでも,これまでの「AAC/256kbps」と比べると明らかな音質向上を感じます。
音質の評価については次回。
さて,肝心の「ハイレゾ」音源ですが,探してみるとちらほらとは見つかります。
ここでは,「24ビット/96kHz」だとハイレゾ,「24ビット/48kHz」だとロスレスの表示となっていますが,下の記事によると,電子化ビット数とサンプリング周波数のいずれかが,CDスペック「44.1kHz/16bit or 48kHz /16bit」を超えている場合に「ハイレゾ」とすると定義されています。
ですから,上記の「24ビット/48kHz」の曲は,ロスレスではなく「ハイレゾ」と表記するべきだと思うのですがどうでしょう。
とまあ,まだまだ課題は多いですが,それもそのはず開始初日の検証結果です。
今後,最新曲への対応を進めていくことがまずもっての課題と言えるかもしれません。
次回は,Apple Musicの「ハイレゾ/ロスレス」の音質に関する印象について。