Appleは「iPad Pro Max」を検討中?
間もなくiPad Pro(2021)が発表されるのでは…と噂されていた今年の2月,現行の12.9インチよりも大きいディスプレイを搭載した「iPad Pro Max」の製造を提案した海外メディアの情報をお届けしました。
具体的には「15インチ」というディスプレイサイズにも言及していたわけですが,Macとの棲み分け部分でコンセプトがぼやけていることもあり,安易に,
「画面を大きくして高性能化することで,Macの替わりになる」
と考えるのは危険だ…という個人的な考えを書きました。
この際には,一海外メディアの提案…という位置づけだったのですが,ここに来て大画面のiPad ProをApple自身が考えているのでは…という記事が来ています。
本当?
12.9インチでも持て余されているのか?
記事によると,
BloombergのMark Gurman氏が,Appleはより大きなディスプレイを搭載した「iPad」のデザインを検討していると明らかにした
ということです。
「Appleが検討中」ということで,本当に実現するかどうかは分からないということですが,この話題が確かなのであれば,Appleが検討に入った点ということが自体に驚きを感じます
その「驚き」の理由は,2021年iPad Proの足下が揺らいでいるという現実があるからです。
具体的に言えば,Mac級の「M1」を搭載しながらも,そのチップ性能を十二分に活かすことのできるアプリが不在であること,また,メモリ使用量に制限があることで,本来のパワーを発揮できる環境が整っていない…ということです。
これらの根本的な問題を解決することなく,ただ単にディスプレイサイズやチップ性能等の性能を上げても,「物理的に使いこなせない」事態を招くばかりです。
更に,どうしてもマルチタスクという面ではMacに適わないiPadですので,使用用途そのものが非常に限定されるということも大きいですね。
画面をそんなに大きくして,何をしたいのか?
確かに,Apple Pencilをより本格的に使用するグラフィック関係者であれば,少しでも画面のサイズは大きいことに越したことはないのでしょうが,それ以外の用途であれば,12.9インチを超えるとさすがにハンドリングが悪くなります。
あまりにもニッチなモデルになりそうで,Appleとってのメリットか少なすぎるような感じがするのですが…。
モバイル用映像モニタとしては最強だが,コストが…
画面が15インチのiPad…。
手元で動画を観ることができたら,どれだけ快適でしょう。
しかし,それを主眼にして,恐らくは20万円に迫るであろう(もしかして超える?)超高額iPadを購入することは,正直難しいなあ…。