七月隆文「100万回生きたきみ」が8/24に発売!
七月隆文さんといえば、ラノベ界を中心に大きな支持を得ていますが、一般文芸として取り組んだ「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が150万部を超えるヒットとなり、第3回京都本大賞を受賞した上に、映画化されたことはご存知のとおりです。
この手のタイムリープものは、映像化すると悲惨なことになることが多いのですが、本作は実に見事に原作のイメージをそのまま映像化しているとともに、映像化に向けて若干ストーリーをいじっているのですが、それが原作を邪魔せずむしろ引き立てているというか…。
若手が出演するラブストーリーものとしては、珠玉の出来になっていると、今でも考えています。
また、2018年4/5に発売された「ぼくときみの半径だけ届く魔法」では、「ぼくは明日…」以上に現実的な「愛」が、真正面から描かれました。
そんな七月隆文さんが、新たなラブストーリーを発表するようです。
「100万回生きたきみ」が角川文庫より、8/24に発売されます。
切なさ満載のタイムリープものか?
紹介文には、
「実は100万回生きているの」そう告白をしたきみ。だけど、黙っていてごめん。僕はきみより1回多く生きているんだ――。ミリオンセラー『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の著者が紡ぐ、真実の愛。
とありますね。
これは…。
あえて「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の名を挙げ、「100万回生きる」という現実離れした文言であおっているということは、「禁断のタイムリープもの」なのか?
2人の出会いが、何故それほどまでに繰り返されるのか…がストーリーの鍵になってくるでしょう。
「一生」というサイクルを100万回…というのも何か現実味がなさ過ぎますし、ということはある「一定の時間」を繰り返している?
想像は否が応でも膨らんでしまいます。
ただ、これまでの七月さんの純愛ものは、確実に「極限の切なさ」が伴うものでした。ハッピーエンドになるかどうかは別にして、恐らく本作も、心震える切ない展開になっていることは間違いないでしょう。
夏の終わりを締めくくることができるような、ストレートなラブストーリーに期待したいところです。