SoC戦争始まる?
iPhone13シリーズの発売が予想される時期まで、後2ヶ月あまりとなりました。
巷では、もちろんiPhoneそのものの情報が盛んに取り上げられていますが、それと同時にiPhoneのライバルに内蔵されるであろうSoCに関する話題も、例年以上に注目を浴びているような印象を受けます。
やはり、AppleがM1 Macを投入したのが大きいのだと考えます。
スマホに搭載されているSoCが、実はPCに搭載されるほどの性能に達している…という事実は、我々ーザーも驚いたと同時に、当事者である各メーカーにも衝撃を与えることになったのでしょう。
これまでは性能面でAチップの後塵を拝してきたAndroidスマホ用SoCも、「対Aチップ」という言及の仕方でアピールするケースが増えたようで…。
先日は、SamsungのSoCの噂についてご紹介しました。
そして…。
今度は、Snapdragon 895の情報が届いてきます。
新型でもA14Bionicに及ばない?
A15 Bionicの伸び代も気になる…
記事によると、
Qualcommの次期フラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)であるSnapdragon 895のCPUクラスタの詳細と、そのベンチマーク結果のリーク情報が出てきた。ベンチマーク結果については、今年のiPhoneに搭載されると見込まれるA15 Bionicはおろか、iPhone12シリーズに採用されているA14 Bionicよりも遅い結果となっている
ということです。
その具体的な数値としては、
〇「Snapdragon 895」→シングルコア性能:1,250・マルチコア性能:4,000
〇「A14 Bionic」→シングルコア性能:1,596、マルチコア性能:4,027
となっているようです。
ここで当然ながら認識しておかなくてはならないのは、「Snapdragon 895」は今後登場する最新チップ、「A14 Bionic」は昨年発表されたチップであるということです。
当然今年の9月に登場するであろう「A15 Bionic」はA14の性能を超えてくることは確実でしょう。
しかし、逆に気になるのは、
「A15 BionicはA14からどの程度の性能アップを見せるのか?」
ということです。
A15 Bionicは、A14 Bionicと同じ5nmプロセスルールで製造される、いわばマイナーチェンジ版となりそうですので、A14からの性能の上積み具合によっては、他メーカーに一気に詰め寄られる危険性もありますね。
4nmで先を越される…
以前の記事を参考にすると、今回の「Snapdragon 895」は4nmプロセスルールで製造されるようですね。
Appleが1年先送りした高精細化を、Qualcommが先に達成してくる…ということも、性能差以上に気になる点でもあります。
中期的に考えた際、Appleはこれまでのチップ性能の優位さを保つことができるのか…。
各社の新型SoCが出そろうことになりそうな来年2022年に、一山来るのかもしれませんね。