MiniLED? OLED?
iPad Pro12.9インチ(2021)では、ディスプレイがLiquid RetinaからMiniLEDへと変更になりました。今後、MacBookPro14/16インチ、MacBook AirにもMiniLEDが搭載される見込みです。
そんな中、先日、将来的にiPadのディスプレイはOLEDが搭載されるのでは…という記事を紹介しました。
記事内にも書きましたが、私はこの考え方に賛成です。
MiniLEDは、確かに黒の締まりがよく、HDRの再現性は見事ですが、逆に言えばLiquid Retinaとの違いはそのくらい。その優位点がはっきりと認識できる範囲は非常に狭いものでした。
まあ、MiniLEDそのものが、基本的には液晶ディスプレイの発展系ですので、当然と言えば当然なのですが。
やはり、より色再現性を高め、高コントラストな色合いを楽しむためには、液晶系ではなく、有機EL系への切り替えが望ましいと考えます。
しかし、この度、iPadは今後もMiniLEDを搭載するのでは…という記事が来ています。
どっちが本当なの?
MiniLEDは、繋ぎか? 本命か?
記事によると、
アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏の最新投資家向けメモによると、「2022年にミニLEDディスプレイを搭載した新製品には、11インチおよび12.9インチのiPad Pro、そして新規設計のMacBook Airが含まれると予測しています」
ということです。
以前の「OLED化」の記事では、
「2022年にiPad AirにOLEDが搭載され、2023年にiPad Proにも搭載」
とされていました。
この部分だけ取り上げると、iPad Proに関しては「2022年はMiniLED、2023年にはOLED」と考えることもできるため、齟齬はないわけですが、本当にそんなにころころとディスプレイの変更があるものか…という強い疑念が残ります。
以前には、
「11インチはOLED、12.9インチはMiniLED」
という説も見かけました。
こちらはこちらで、同一の機種の中で、搭載ディスプレイの異なるモデルを設定するのか…という根本的な問題も残りますね。
考えれば考えるだけ、謎は深まります。
普通に考えれば、これだけ難産の末に販売にこぎ着けたMiniLEDですので、しばらくは「主力」として活用しようとするのが、一般的な企業の考え方でしょう。
もしAppleが、MiniLEDを「繋ぎ」として考え、一気にOLED化を進めようとするのであれば、個人的には「あっぱれ」と感じるのですが…。
さて、どうなることでしょう。