MacへのFace ID搭載、間もなく?
個人的には、iPhone13最大の注目ポイントであった「スクリーン下Touch ID」が来年以降に持ち越されそうになっていることを、未だに引きずっております。
コロナ禍やAndroid勢の先行搭載等を考えると、iPhoneへの搭載はやはり「今年」がふさわしかった…と、今でも考えます。
技術的に間に合わなかった…ということでしょうから、その点も残念。
このように、現在においてはマイナスの見方もある「Face ID」による認証方式ですが、いよいよMacへの搭載が検討され始めているのかもしれない…という記事が来ています。
Macには最適解! iPhone、iPadにはTouch IDがいいのでは?
記事によると、
BloombergのMark Gurman氏が、Appleは今後数年以内にMacにFace IDを搭載する予定だと報告している
ということです。
かなり以前にも書いた記憶がありますが、Face IDが最も効果的なのはMacだと考えます。
Macの基本的な使用環境とすれば、机の上(MacBookであれば膝の上等もあり得る)に固定して…というのが最も一般的なものであることは明らかです。
ということは、Macに常に正対し、Macに対して殆ど同じ距離、角度で使用する…ということになります。それはもうFace IDの強みがもろに発揮される場面ですね。iPhoneやiPadのFace ID用カメラのように「顔を捉えられない」という状況は、よそ見でもしていない限りはなかなか起こりそうにもありません。
逆に、iPhoneやiPadのように持ち運びが原則となっているデバイスに関しては、顔までの距離や角度によっては、コード入力画面に切り替わることも起こりえます。
特にiPadPro12.9インチではこの傾向が顕著です。画面が大きいだけに、特に縦持ちにした際に上部のカメラがこちらの顔を認識できる視野角に入っていない…ということが割と頻繁に発生します。
以上のことからも、私は、
「据え置きで利用するMacにはFace ID、モバイル用途のiPhone・iPadにはTouch IDがメインとなるべき」
と考えてきました。
現在でもその考え方は変わっていません。
電源ボタンTouch ID、スクリーン下Touch ID…
さらに、Gurman氏は、
最終的には全てのデバイスがFace IDを搭載するようになる
と主張しています。
ここで一つ気になるのは、将来的に
全デバイス全てがスクリーン下Touch IDを搭載されるのか、それともフラッグシップはスクリーン下Touch ID、廉価機は電源ボタンTouch ID」と区別するのか?
ということです。
すっきりとするのは、全てのiPhone・iPadのロック解除方法が同一であるということ。
しかし、個人的には、現行の「電源ボタンTouch ID」も悪い考え方ではないと思っています。
スクリーン下Touch IDの記述を導入することでコストが上がったり、その解除に精度的な躓きがあったりすることなく、さらに、その使い勝手においても全てのAppleユーザーに認められるようであれば、ホームボタン式Touch IDが導入されて移行のある種の「混迷」から脱却することになるのかもしれません。