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垣根涼介「涅槃」、9月17日に発売!〜垣根流歴史小説第4弾 今度は宇喜多秀家〜

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垣根涼介「涅槃」、9月17日に発売!

 来ました!

 垣根涼介さんの新作がいよいよ登場です。
 最近歴史小説にのめり込んでいる垣根さん。今度は宇喜多秀家の生涯を描くようです!

 「涅槃」。9月17日発売です。

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「宇喜多秀家」という人選の妙

 この「涅槃」ですが、週刊朝日にて連載されていたもののようですね。

 私はこの連載をよんでおらず、ネットを調べてもなかなか詳しい情報が無いのですが、Twitterで井上哲也さんという書店員さんが、「涅槃」のプルーフ(出版元の校正刷り)を読了し、その感想を投稿しているものを見つけました。

 そこには、

戦国の世の無常。
武士(もののふ)の宿命に生きる漢(おとこ)の切なくも哀しき愛おしい物語。
勝者の歴史には残されずとも、上に立つ者は、必ずや民の幸せを願い先を見据えて、その時代を生きている。
直家の生き様に、幾度も心打たれ、涙を誘われた。

とあります。

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 この「宇喜多秀家」という人物、もちろん備前の国に生まれ、秀吉の重用されて朝鮮出兵、関ヶ原の戦いと、歴史の中心で活躍した武将だということは誰しもが知っていることと思います。
 しかし、私自身、関ヶ原後…ということに関しては全くの無知でした。

 ちょっと調べてみると、前田利家の娘「豪姫」が正室だったこともあり、何とか命は助かったものの、八丈島に流され、そこで50年余の生涯を送ることになった…ということです。

 本作「涅槃」は恐らく、

〇若くして戦国時代のまっただ中に立たされることになる秀家の境遇
〇「宇喜多騒動」にあるような、宇喜多家にくすぶるお家事情
〇秀吉に仕え、関ヶ原で破れるまでの波瀾万丈な武将としての立ち位置
〇八丈島に流されてからの生活

という、常人では経験できない一生を送った宇喜多秀家だからこそ感じられる生き様のようなものが描かれるのではないでしょうか?

 この「人選の妙」。
 垣根さん、さすがです!

 

垣根流歴史小説に期待!

 垣根涼介さんと言えば、当初はバリバリの「ハードボイルド系」の小説を書く方でした。

 その後、「君たちに明日はない」では、リストラ請負会社に勤める面接官・村上真介を主人公に、人間の生き様をリアルに描きました。

 そして、「光秀の定理」「室町無頼」「信長の原理」という歴史小説シリーズ。
 恐らく今後も、この路線で走りそうな予感がします。 

 垣根さんの歴史小説の書きぶりは非常に独特で、一人の登場人物に特化し、その考え方・生き様をこれでもかというほどに深く掘り下げていくスタイル。
 読んでいると、自分がその登場人物に成り代わったような感覚で没頭しているのが分かるほど。一種のトランス状態に陥っているのでは…とも思わせるほどの筆力です。

 その中でも、戦国の世の不条理さと武将の理想とする姿とのギャップから生じる「矛盾」「諦め」のようなものがその底流に流れていることもあり、常に現実世界とのつながりも感じられるという、非常に不思議で魅力的な文章となっています。

 この「不条理さ」ということであれば、今回の「宇喜多秀家」は正にうってつけ。
 単行本2冊という大作に仕上がっているようですので、9月後半は久しぶりに垣根さんに浸れそうです。

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