
TSMCが「2nmプロセス」チップ製造工場建設か?
A15Bionicを搭載予定のiPhone13シリーズ。
9月発売は間違いがない…とされながらも、先日Appleが供給不足の懸念に初めて触れました。

TSMCがA15Bionicを優先的に、しかも例年よりも早い時期から量産している…という情報があっただけに、「それでも足りなくなるの?」と驚いてしまいます。
これに加え、先日はTSMCの工場でのガス汚染のニュースもありました。こちらは大勢に影響は無いとのことでしたが、それにしても心配になります。
さて、A15Bionicは、「5nmプロセスルール」という精細化においてはA14Bionicと同等ながら、思ったよりも性能が向上するのでは…という噂も流れています。
そして、このAチップのダントツの性能がiPhoneを支えてきたということは誰しもが認めるところでしょう。
この「ダントツぶり」がいつまで続くのか?
これ、Appleにとっては結構重要な事柄だと考えます。スクリーン下Touch IDがiPhone13で見送られる公算が強まっているなど、目新しい技術に関しては「完璧になるまで採用しない」という石橋を叩く戦略が板に付いてしまっているApple。
まあ、それはそれでありだとは思いますが、あまりにも目新しさがなくなった最近のiPhoneは、魅力が薄れていることも事実です。
しかし…。
当然他のチップ製造メーカーも指を咥えてみているだけではありません。最近では、Intel、Samsung、MediaTek等が、SoCチップの製造に本格的に乗り出しています。
そして…。
TSMCとしても、更に前進するための方策を練っているようです。

Aチップのロードマップが見えてくる
記事によると、
TSMCが、2nmプロセス(N2)による半導体製造工場を台湾に新設することが明らかになった。N2での量産開始は、2024年〜2025年になる見通し
ということです。
これ、以前にもお伝えした米アリゾナ工場に加え、お膝元の台湾にも工場を建設するということなのでしょうか。
前回と今回の工場の双方が、「2024年からの量産開始」を謳っています。
以前の記事にも書きましたが、今後のAチップのロードマップを考えると、
〇2021年 iPhone13→A15(5nmプロセスルール・N5P)
〇2022年 iPhone14→A16(4nmプロセスルール・N4)
〇2023年 iPhone15→A17(3nmプロセスルール)
となるものと考えられます。

本当に毎年高精細化が進むのか…という不安もありますが、このままのペースで行けば、当然「2024年は2nmプロセスルール」ということになりますね。
正に、2024年「iPhone16」のタイミングで2nmプロセスルールのチップを載せてくる…とう動きにぴったりとはまることになります。
この先5年で優劣が決まる?
新規チップのために工場を次々に建設するTSMCの行動ぶりからは、その「本気」がうかがえます。TSMCとすれば、「ここが勝負どころ」と考えているのでしょう。
現在のところは、これまでのx86ベースの高精細化の遅れがたたり、Intel一人負けの様相を呈していますが、この王者Intelが本気になってSoCチップ製造に取り組んだとき、果たしてTSMCを凌駕できるのか?
また、他のSoCチップ製造メーカーがTSMCを超えることはあり得るのか?
恐らくは、この先5年の動向で、今後の大勢が見えてくるのではないでしょか?
iPhoneがこのままの勢いで成長していけるのか…に関しても、これらのチップ情勢と密接に関わって行きそうです。
