au、スマホスタートプラン (フラット)提供開始
auが8/6より、auケータイや他社ケータイを使用しているユーザー、また15歳以下のユーザーを対象にした新料金プラン「スマホスタートプラン (フラット) 」の提供を始めました。
所謂「ahamo」「povo」「LINEMO」等のsub回線的な格安プランとは異なり、「本家」プラン内の格安バージョンという位置づけです。
先日は、SoftBankの「ミニプラン」に付いてお知らせしました。
これに対抗するかのように、今度はauが追加プランをスタートさせます。
その魅力度はいかに?
「5分間かけ放題+1000円でかけ放題」ってお得なの?
今回auが発表した「スマホスタートプラン (フラット) 」は、使用できる通信量が「3GB」となっており、SoftBankの「ミニプラン」を思いっきり意識したプランとなっています。
その概要がこちら。
プラン構成としては、月間データ量「3GB」に、5分間かけ放題のオプションがついてくるという単純なものになっていますね。
そして価格が「2,080円」。au PAY支払いにすると、100円引きの「1,980円」となります。
ここでは、1年間の「990円引き」は除いて考えましょう。この手の期間限定割引、そろそろキャリアも卒業してもらいたいところです。このようなまやかしの部分にこそ総務省は噛みついてもらいたいと思います。
対するSoftBankの「ミニプラン」は、5分間かけ放題は付いてきませんが、容量が同じ3GBで料金が「990円」。
加えて、これにLINE通話のカウントフリーが付いてきます。
つまりは、
「auの5分間の通話に1,000円の魅力を感じ取れるか?」
という部分の勝負です。
これ、特に若者にとっては断然「ミニプラン」の方が魅力的では?
そもそもがキャリア通話なんてものは使わないでしょうし、LINEが使い放題な上に1,000円安いわけですので…。
逆に、通話を重視するのであれば、auのプランは「5分間」というオプションがかえって仇になるのでは?
バリバリ通話を使いたいユーザーには「5分間」は短いでしょうが、これを通話使い放題にするためには、「さらに1,000円」の支払いが必要となります。
これ、「5分間」を「かけ放題」にする際に、例えば、
「5分間の分の500円を差し引き、そこにかけ放題の1,000円をプラスする」
という形で、「実質500円プラス=2,580円」で移行できるのであればまだ旨みもあるでしょうが、結局は「3,080円」となってしまうわけで…。
これではせっかくの「格安」のイメージが消失してしまいます。
逆に、潔く「上限990円」としたミニプランの格安ぶり、割り切った考え方が非常に魅力的に感じられます。
auさん、殿様商売ぶりが目立ちません?
そして何より、この「スマホスタートプラン (フラット) 」は、ケータイからの乗り換えや、若年層の取組を狙った意欲的なプランであるはずなのに、上記のようにさほど魅力的に感じられないものになっている…ということに対し、危機感を感じます。
au、何か勘違いしているのでは?
povoが開設されるときも、ahamoが「5分間通話込みで2,970円」という譲歩を示しても、「2,728円+通話有料」という価格設定を曲げませんでした。
私は結局「楽天Mobile0円利用」とのDualSIM体制で、この「通話」に関して「0円」での利用ができていますので、わざわざキャリア変更することは避けましたが、軽い通話も考慮したい…というユーザーにとっては、ahamoの方が良心的であることは明らかです。
ユーザー側の「貪欲さ」が足りていない部分が、auの企業努力を奪っているのかもしれませんが、今回のスタートプランにしても、非常にインパクトに欠けるプランとなっているのではないでしょうか?
年配のユーザーはなかなか腰が重いかもしれませんが、若いユーザーを見くびっていると、そのうちしっぺ返しを喰らうかもしれません。