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Westone「PRO Xシリーズ」、9月に新登場!〜完実電気が「Westone Audioブランド」の取り扱いを再開〜

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Westone「PRO Xシリーズ」、9月に新登場!

 「Westone」といえば、その昔、SHUREとともにBAマルチドライバー搭載機で高性能有線イヤホン界をリードした米国の老舗企業。 

 SHUREの張りと元気のある音に対し、やや丸みを帯びてしっとりと聴かせるというWestoneの音質が好みで、主力として聴いていた時期もありました。「W60」では飽き足らず、「ES60」というカスタムIEMに手を染めたりもしました…(遠い目)。

 現状は、イヤホンはゼンハイザーの「IE900」を使用しています。 

 イヤホン沼を経験して色々と分かったことがありますが、その一つとして、
「カスタムイヤホンだからといって、最強になるとは限らない」
ということです。

 私にとっては、BAよりもダイナミックドライバーの音が好みであり、それもゼンハイザーの音が最高にフィットする…ということが、現時点での私の辿り着いた答えです。
 この「解答」は、当然一人一人の好み、使用環境等によって千差万別であり、その難しさがオーディオの「沼」を成立させているんですよねえ…。

 さて、そんな一時期度はまりしていた「Westone」。そもそもが、IE900に辿り着く前は有線イヤホンそのものとかなり疎遠になっていた時期が続いておりました。
 その時期に、Westoneのイヤホン事業そのものが売却されていたりと、じつはかなり動きがあった模様です。知りませんでした。

 ゼンハイザーにしても同様の話題がありました。
 時代はワイヤレス。いくら高音質とはいえ、有線イヤホンそのものの存在価値が問われる状況になっていることは明らかですね。

 Westoneに関しては、これらの状況が影響しているためか、2019年以降のコンシューマ向けの新製品投入は無かったようです。量販店で売られているものも2019年型のようですし…。

 しかし…。
 ついに新鮮品の投入が決定したようですよ。
 Westone「PRO Xシリーズ」、9月に新登場です!

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リンク

国内代理店「完実電気」が動く!

 記事によると、

完実電気は、Westone Audioブランドの取り扱いを9月より再開。バランスド・アーマチュア・ドライバー(BAドライバー)搭載のイヤホン「Pro X」4機種を発売。いずれもオープン価格。ラインナップと実売予想価格は、BAドライバー×1基の「Pro X10」が23,100円前後、2基の「Pro X20」が39,600円前後、3基の「Pro X30」が52,800円前後、5基の「Pro X50」が84,700円前後。

ということです。

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 どうやらこれまでの「UM Proシリーズ」の後継機に当たるようですね。
 私も「UM Pro30」を気に入っていた時期があり、他の機種へ移行しては買い直して…ということを3回ほど繰り返した記憶があります。結局現在でも手元に残しているのが「UM Pro30」ですね。
 さすがに実際に聴くことはあまりありませんが、最後はどうしても手放せなかった…という逸品です。

 なお、日本での代理店が、これまでのテックウインドから「完実電気」に移行するというとで、日本ではSHUREもWestoneも、この完実電気が代理店となるということになります。この2大ブランドを引き受けるということは、完実電気の責任も重大となりますね。

 

有線イヤホンの生き残りは?

 「代理店変更」「コンシューマイヤホン部門売却」等、最近の有線イヤホン界における大人の事情は風雲急を告げている様相です。

 「時代はワイヤレス」なのです。

 音質やノイキャン等、これまでの課題であった部分が急速に改善され、余程音質にこだわらないのであれば、「ノイキャンイヤホンで十分」というのが実情です。

 実際、私が最近購入したソニーのWF-1000XM4は、これまでのノイキャン完全ワイヤレスイヤホンの地位を更に向上させるほどの出来映えでした。 

 しかし、「IE900 + DX300」というシステムで聴く音楽は、次元が異なります。

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 Apple Musicがロスレス・ハイレゾ対応したこともあり、IE900の優れた空間づくりが際だったものになりました。

 ボーカルものを聴くのであれば、「据え置きDAC + HD820」という組み合わせよりも心地よいことも多いわけで…。
 ヘッドホン(しかも最上級機)と渡り合えるイヤホンに初めて出会いましたし、改めてイヤホンとヘッドホンの関係性について考えさせられる経験ともなりました。

 今回、Westoneが再出発をするということで、最近新機種の話題がないSHUREも含め、「ゼンハイザー」「SHURE」「Westone」という、老舗音響機器メーカーの頑張りに期待したくなりました。
 ワイヤレスイヤホンは確実に音が良くなっていますが、音質には限界があるのは明らかです。「格上の音」をどのように作り上げ、ユーザーに届けていくかで、今後の有線イヤホンの運命が変わってくることでしょう。

 ガンバレ、Westone!

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