突然現れたAirPowerプロトタイプの作動動画
この狂ったような暑さの中、先日は、純正MagSafe充電時の発熱問題に関する記事を書きました。
この暑さが本格化する以前は、MagSafeの筐体自体が小型であり、充電するデバイスを満充電後にも加熱してしまうということが少ないということで、デュアル充電パッドも、単体のMagSafeも普通に使用していました。
しかし、これだけ暑い日が続くと、MagSafeの熱が引かず、iPhoneの熱が非常に気になってきた次第です。AirPods系は冬場でも割と発熱することが多いのですが(MagSafe本体が小さくても、AirPods自体も小さいため、結局は本体全域を温めてしまう)、これまで比較的落ち着いていたiPhone、Apple Watchも大いに熱を帯びています。
というわけで、iPhoneに関しては、先日の記事のように有線での充電に切り替えております。満充電後の余計な発熱が皆無であり、なんと落ち着くことか…。
やはり、Qi充電マットは、マット全域に熱が広がるとともに、デバイスが満充電になった後も通電していることで、熱が引かない…という致命的な弱点を抱えています。磁力によって…という充電の仕組みの影響もあるのでしょう。
と、なかなか完璧に満足するレベルには行かないQi充電ですが、本来であればAppleから純正のQi充電マット「AirPower」が発売され、この点に関してはもう少しはっきりとした形での「答え」が出ているはずでした。
しかし、発売を目前にしての開発中止…。
そんなAirPowerですが、なんと、そのプロトタイプが実際に稼働している様子をTwitterで投稿した猛者が現れました。
出てほしかったな〜!
発熱… どうしても収まらなかったんでしょうね
記事によると、
Apple製品のプロトタイプを収集しているジュリオ・ゾンペッティ氏がTwitterに、AirPowerのプロトタイプでiPhoneをワイヤレス充電する様子を投稿した
ということです。
AirPower pic.twitter.com/bv8gi0NiiL
— Giulio Zompetti (@1nsane_dev) August 5, 2021
「イメージ動画?」という質問にゾンペッティ氏が「実働品です!」と答えていることから、実際に充電が可能な「プロトタイプ」だったようですね。
動画を見ると、思ったよりも小型であることが分かります。
iPhoneとの大きさの比較で考えると、現在のMagSafeデュアル充電パッドを開いたとこと同じくらいの大きさに収まるのではないでしょうか?
そして、充電が開始される際のアニメーションが何ともおしゃれ。iPhoneの画像が反転し、現在の充電情報を示すバーへと表示が切り替わる…。センスを感じます。
プロトタイプがここまで完成度が高いということは、やはり「AirPowerは発売直前まで行っていた」という噂は正しいのかもしれませんね。
そして、開発を断念する直接的な原因と言われる発熱問題。
現行のMagSafeでも夏場になるとこのような状態ですので、一体マット型のAirPowerは、恐らく他社のQi充電マット同様、発熱を抑えきることができなかったのでしょう。
いや、むしろ、「どこにおいても」「Apple Watchまでも充電できる」という多様性故、他のメーカーに比べて発熱量が大きかった…ということも考えられますね。
「満充電→通電ストップ」って、そんなに難しいの?
以前の記事にも書いた通り、「満充電になったら通電をストップするような仕組み」が不可欠だと考えます。
というか、これさえあれば、発熱問題に関しては総じてクリアすることができるのでは…とさえ考えます。
その機能が未だ登場していないということは、なかなかに難しい技術なのでしょうか?
素人考えでは、デバイスのバッテリーが100%になったという信号を受けたら通電を止めればいい…ということで、簡単そうなのですがね?
Appleのように、OS、デバイス、周辺機器全てを独自に開発できるメーカーであれば、可能では?
AirPower、再度開発をすることはできないものでしょうか?
高くても、発熱しないのであれば、買いたいと考えるユーザーがそれなりにいるような気がするんですけど…。