MiniLEDか? OLEDか?
MacBookPro14/16インチの登場が待たれます。
この機種は、M1のグラフィック強化版「M1X」が搭載されるということで話題になっていますが、ここまで登場が遅れたのは、MiniLEDディスプレイの調達の遅れによるものだと言われています。
MiniLEDディスプレイは、5月に登場したiPadPro12.9インチに初搭載され、黒の描写やダイナミックレンジの広さで、既存の液晶ディスプレイ以上の表現が可能になっているようです。
個人的には、
「確かに差はあるものの、日常的な使い方の中では意識できるほどではない…」
という程度に感じましたが…。
さて、ディスプレイの「今後」については、意見が分かれており、やや情報が錯綜している用にも見受けられます。
現状、AppleがここまでMiniLEDを推しているにもかかわらず、2022年以降の「OLED(有機EL)」の噂が絶えないのです。
そして…。
この度発表されたミンチー・クオ氏の情報からは、今後数年にわたるMacのMiniLED化計画が浮かび上がってきました。
何が本当なの?
ミンチー・クオ氏は「MiniLED推し」ではある…
記事によると、
ミンチー・クオ氏は、2019年~2026年にかけてのAppleのミニLED技術に関する戦略を、5つのパートに分けて分析している
ということです。
その戦略予想のおおよそは以下の通り。
〇2021年〜2022年
→MacBookの出荷台数が前年比20%以上の伸びを示し、ミニLEDの出荷はiPadではなくMacBookが牽引する
→12.9インチ以外のiPadにも広がりを見せる
〇2023年〜2024年
Micro LEDの製造コストが大幅に改善されるとともに、2023年以降は市場の注目を浴びることになる
つまり、ミンチー・クオ氏としては、今後はMiniLED化が急速に進み、少なくとも3〜4年ほどは「MiniLED中心」で事が運ぶ…と予想しているようです。
問題は、このロードマップの中に、「OLED」の記述がないことです。ミンチー・クオ氏は元来、「MiniLED派」ともいえる考え方を示しており、AppleがOLEDを採用することには抵抗感があるようにも見られます。
しかし…。
いずれにしても、2025年以降は「MicroLED」へと移行していく…という見解を示していますね。
この「MicroLED」は、OLEDの進化版とも言えるもので、MiniLED以上に歩留まりが悪く、製造メーカーが大いに苦しんでいるという認識が広がっています。
当然、登場するにしても、「Apple Watch → iPhone」というOLEDと同様の流れになって行くであろうことは想像に難くありません。
しかも、その普及には結構な時間を要するでしょう。
つまり、MicroLED普及までには結構な期間が存在するわけで、この間の期間を埋めるのは「MiniLED」である…と、ミンチー・クオ氏は主張してるわけです。
個人的にはOLEDを望むが…
クオ氏の意見に反し、MicroLEDまでの繋ぎは「OLED」に変化していく…という考えをもつ方々は、
「iPadもMacもOLEDを採用するのでは…」
という説に傾くことになり、今後の予想としては二分されてる感じですね。
個人的には、「大画面であればOLEDが望ましい」という考え方に変化はありません。
どう考えてもOLEDの方が目への刺激は少なく、大画面で見たり、動画等の視聴をするのであれば、液晶系よりも有機EL系のディスプレイが望ましいからです。
しかし、現状を考えると、AppleがここまでMiniLEDの普及に腐心している経緯を考えると、そう簡単にこの技術を捨ててOLEDに走る…という姿は想像できません。
現実的には、ミンチー・クオ氏の主張の通り、
「MiniLED中心の計画を推進していく…」
というのが現実的な戦略なのではないでしょうか?
まあ、OLED搭載のデバイスが出たら、購入を検討すると思います。
大画面での液晶系との違いには興味がありますので…。