画面の大型化で強まる盤面デザインへの期待
Apple Watch Series7に関しては、発売延期の可能性が取り沙汰されていることは非常に残念ですが、僅かな画面のインチアップが、想像以上の効果を生みそうだ…ということが判明し、急に「やる気」が出てきております。
私は、
「Apple Watchはあくまでも時計である」
と考えておりますので、時計として見やすくなることは大歓迎ですし、その上で「時計としての盤面」が洗練されていくことを願っております。
個人的には、どうしてもデジテル表示ではなく、「針のある盤面」にこだわりたいわけで…。
しかし、せっかくのスマートウォッチですので、単純な時刻表示だけではなく、各種の情報も網羅したい。さらに、デザイン的にも優れていて欲しい…。
もはやわがまま勝手な状態です。
個人的には、この「デザイン性と機能性との融合」および選択肢の豊富さという点では、WearOS勢に負けていると感じます。
どうもデザインが野暮ったく、コンプリケーションを配置するとごちゃごちゃしがち…という印象も。
やはり、デザイン性を考えると、WearOS勢の多くが採用する「円形デザイン」が優れているのだと思います。
Series7のデザイン変更にあたり、「ここが最後のチャンス」として、円形デザインの採用の僅かな可能性にかけた記事も以前に書きました。
「恐らくは無理だろう…」
とは思いながらも、やはり従来の私的な考え方は間違っていない…とも思うわけです。
四隅に配置されたコンプリケーションが問題なのかなあ…。
どうしても表示に無理があるような…。
まあ、いつまでも適わぬ夢を追っても仕方ありません。
今回は、画面が広がることによって生じる可能性を追うことにしましょう！
「Infograph」の可能性
この記事によると、Series7では３つの専用文字盤の採用が噂されているとのことです。
bloomの説によると、
①モジュラーマックス→インフォグラフモジュラーの進化バージョンで、大きなコンプリケーションを2つ表示可能
②コンティニウム→時間に応じてデザインが変化。
③世界時計→24のタイムゾーンを同時に確認可能。外側のダイヤルがタイムゾーン、内側がそれぞれの時刻を示す。デジタルとアナログに対応。内部名称は「Atlas」「World Timer」。Patek Philippe、Breitling、Vacheron Constantinといったブランドで人気のデザインに近い
ということ。
Appleが提案する専用文字盤や、WearOSアップデート時に供給される新文字盤も、頑張ってくれているのは分かりますが、どうもしっくりくるものが少ないというか…。
表示したいコンプリケーションの情報量とデザインの統合性との面は個人の好みが非常に分かれる点ですので、完全に解決する部分では無いことは分かるのですが、それにしてもじれったい。
個人的には、どうしても「Infograph」に舞い戻ってしまいます。
Series4と同時に登場した「Infograph」盤面ですが、８種類の情報が常時表示できるとともに、アナログ針による表示が保証されていることもあって、重宝しています。
色合いは、白背面も面白がって試したりするのですが、やはり最後は「黒背面、白針」とうオーソドックスなものに立ち帰ることに…。
この表示ですと、８個の情報が並んでいるのに、時計としての視認性を邪魔しない…という、非常に不思議な盤面となります。
結局は、見やすくてなんぼ…という時計本来の価値観が最優先されますし、コンプリケーションの視認性も際立つのがこの組み合わせだと、私は考えます。
このInfographをベースにしながら、デザイン性・視認性を更に向上させた盤面を生み出してくれたら非常に嬉しいのですが…。
盤面カスタマイズはApple主導で
また、「盤面カスタマイズ」に関しては、サードパーティーも加わって動き出していますが、背面の写真や画像を入れ替えたりするタイプのカスタマイズが多く、コンプリケーション配置等の新たな提案という、本来望みたいものとは異なってきているようにも感じます。
また、この点においてAppleの関わりが非常に薄いと感じます。
盤面デザイン変更のできるアプリみたいなものを出したり、多様なApple純正の盤面デザインを用意したりと、これまで以上にAppleが主導する形で、「自由」を与えていく必要があるのではないでしょうか？
いつも身に付けるものだからこそ、iPhone以上に盤面にこだわりたいと考えます。
