半導体不足に泣かされるApple
もちろん、Appleだけ…という話ではありませんが…。
とにかく「半導体不足」の影響が大きくなってきていますね。
特に、今秋のAppleは、新製品ラッシュとなることが予想されていることもあり、その影響の大きさがより目立つことになっています。
随分前からくすぶっているMacBookPro14/16を始め、先日はApple Watch Series7の生産遅れの情報もありました(こちらは半導体とは関係ない組み立て時のトラブルのようですが)。
「本丸」とも言えるiPhoneに関しても、これまではさほど多きな影響の噂はありませんでしたが、先日は「iPhoneの販売にも影響がでるかも…」というニュースもありました。
まあ、MiniLED不足が話題となったiPadPro12.9インチも、騒がれている割りには極端な生産の遅れがある訳ではないように見ておりましたが、様々なデバイスが一気に登場するとなると、状況が変わるかもしれません。
そんな中…。
現状の半導体不足が、今後もしばらく継続する…という記事が来ています。
2022年中のApple Silicon化は?
記事によると、
Business Insiderが、半導体不足は2023年まで続くと報じました。それに対応するために、製品の設計や半導体搭載数を見直す動きも出ている
ということです。
また、興味深いのは、
「導体不足は同じ状況が続くのではなく、波のようにやってくる」
と伝えていること。
これは、例えば新型iPhoneが9月に登場するとなると、その製造が始まる時期に半導体が不足しだし、それが落ち着くと小休止に入る…ということのようです。
1年間のスケジュールを考えたとき、「春」「秋」というのは世界的な新年度開始の時期と重なるわけで、当然その時期の購買意欲を狙って新型のデバイスが数多く登場することになるでしょう。
これは何もAppleの限ったことではなく、他社、他業種でも通じる話なのではないでしょうか?
この状況が2年は続く…ということです。
となると、それぞれの企業が、例えば「iPhone」のような第一義的に優先したいデバイスに有利な部品供給を考えるなど、物事に軽重を付けるようになるでしょう。
今年のiPhoneに関しても、随分と前からTSMCと共同での安定供給に動き出していたということが、これまでも報じられています。
その分、その他のデバイスに影響が出ている…という面もあるのかもしれません。
そこで非常に気になるのが、「AppleSilicon Mac」のロードマップです。
Appleは昨年のWWDCで、「2022年中のMacのApple Silicon化」を明言しています。しかし、恐らくはもっと前に出しておきたかった「M1X」搭載のMacBookPro14/16インチさえ、未だに発表できていません。
今後、「iMac27インチ後継機」「新型Mac Pro」のApple Silicon化が控えていることを考えると、かなり厳しい状況に陥っているのでは…と予想します。
もし、Apple Silicon化が遅れており、最終の新型Mac Proの登場までにかなり待たされるような事態になっているのであれば、私はAppleに、
「Apple Silicon化のロードマップの再提示」
をお願いしたいと考えます。
大まかで構いませんので…。
ユーザーの未来を照らして欲しい!
というのも、ただでさえ「Apple SiliconとIntelチップの狭間」で、購入機種や購入時期に関して迷いが生じているユーザーが多いと考えるからです。
そんなユーザーの判断を後押しするためにも、iMac27インチ後継機と新型Mac Proに関して、「〇年のどの時期(前半、後半といった大まかの提示でいいので)」という程度の見通しを示すことで、「未来」を照らすことができるのでは…と考えるわけです。
少なくても、
「2022年ギリギリまで待ったのに、急に発売想定時期の延期が発表された…」
ということになっては、その機種を狙っていたユーザーのはしごを外してしまうことにもなりかねません。
登場が遅れるのであれば、
「他の安価な機種を購入して繋ぎにする」
「諦めて他の機種を購入し、メインにして使う」
「登場するまでゆっくりと待つ」
等の、選択もできるわけです。
「WWDC2021にMacBookPro14/16インチが登場すると聞いて、Intelの16インチを売却した…」
という、笑えない話もありました。
さすがにこれはユーザー側の早とちりが過ぎますが、中・長期的なビジョンとして、ユーザーの未来を照らす…ということも企業側の責任になるのではないでしょうか?