iPhone13 Proのカメラ性能、トップには届かず…
カメラレンズも巨大化し、「カメラ性能」が大きな売りとなっていたiPhone13シリーズ。
特にProシリーズは、3倍ズーム、マクロ撮影、暗所撮影強化等、かなりのパワーアップが強調されていました。
そんな中、DxOMarkがiPhone13 Proのカメラベンチマークを発表しました。
こんなにアップデートしたのに、iPhoneの上にはあの亡霊が立ちはだかっているようです。
HUAWEI どんだけ強いねん!
記事によると、
iPhone13 Proのカメラの画質についてDxOMarkがベンチマークを実施しスコアを公開した。しかしながら、過去最高のカメラを持つスマートフォンにはなれなかったようだ
ということです。
こちらが、リアカメ、インカメのそれぞれのスコア。
ちなみに、スコア上位は以下のようになっています。
そう、HUAWEIがAppleを押さえ込んでいるのです。
しかも、Mate 40 Pro+は2020年の発売ということで、HUAWEIとLEICAの技術力恐るべし…というところでしょうか?
そしてつい考えてしまうのが、
「もしHUAWEIが、米国の制裁無しで成長を続けていたら…」
ということ。
Appleにとっては驚異以外の何物でも無かったかと…。
先代iPhone12シリーズは好調な売上げを続け、iPhone13シリーズに至っては、それ以上のスタートを切ったようです。
「HUAWEI」の売り上げをぶんどることに成功した…という図式だけに、素直に喜んでばかりはいられないと感じるのは私だけでしょうか?
単純な性能だけで無く、活用方法が問われる時代に…
つい2〜3年前までは、スマホの争点と言えば「カメラ」という時代がありました。
iPhone、HUAWEI Mateシリーズ、Google Pixel等が、暗所性能、ポートレートモード、ズーム性能、広角レンズ、マクロモード等でしのぎを削っていた時代です。
しかし…。
その後は「カメラ、カメラ…」と騒がれることもだいぶ無くなってきたような印象です。
iPhoneはようやくマクロモードに対応するなど、非常に遅々とした進化ぶりながら、ようやく機能的にも同じ土俵に立つなど、さすがのスマホカメラの技術も一段落…という段階に入っているように感じます。
各メーカーが特色を出しながらも、どれでも概ね満足できる…という時代です。
これ以上であれば素直に一眼カメラに行きましょう…という「一線」がはっきりと見えてきたのではないでしょうか?
スマホと一眼の写真画質においては、絶対的な越えられない壁が立ちはだかるわけですが、画質にこだわらないのであれば、「スマホで十分」という時代でもあります。
恐らく今後は、単純なカメラ性能での差は出づらくなるでしょうから、カメラ・ビデオ全体を通じて、
「どのような使い方ができるのか?」
という付加価値が重要な時代へと移り変わるのだと考えます。
根本的な画質アップということに関しては、センサーやレンズの大きさによって限界が近いでしょうから、AIの技術で画像を修正・加工したり、これまで撮影できなかった用途である程度の画質を保証された写真が撮影できる…とか。
と考えると、AIの技術力勝負になってきますね。
今後はますます、一眼とスマホとで「画質」と「手軽さ・利便性」という、それぞれのターゲット層の両極化が激しくなっていきそうです。