圧倒的シェアを誇るApple Watchだが…
「ウエラブルデバイス」が登場し、注目されるようになってしばらく経過します。
Appleが初代AirPodsを登場させ、iPhoneからイヤホン端子をなくしたときには衝撃を受けました。しかし、その後は正にAppleの思惑通りに、世の中の主流がワイヤレスへと急転しました。
もはや、「有線」といえば、音質を重視したマニアックなもの…という認識ですらあります。
「スマートウォッチ」というジャンルを確立したApple Watchの功績も大です。
特に、手元で各種通知を受けることができるため、「見逃し」がほぼ無くなりました。これは革命でした。
また、気象情報、各種タスク情報をiPhoneを持ち出さなくても管理できたり、単独で音楽プレーヤーとして活用できたりと、その可能性は広がりましたし、ヘルス関連の機能が充実しているのもApple Watchの特徴ですね。
しかし…。
本ブログでも再三主張しているように、「できること」のバリエーションはそれほど変化しておらず、むしろ停滞感が年々増してきています。まあ、その隙にWearOS勢が伸びてくる兆しもないわけで、スマートウォッチの技術が難しいところまで来ているのだと予想されますが…。
Series7の発売の日に、初期出荷分を逃すという失態を演じた自分自身を落ち着かせるためにも、これまでにはあまり見られなかった「不満」の声を取り上げた記事について掘り下げてみたいと思います。
カラバリは確かに個性が強すぎる
まずはカラーバリエーションについての不満。
これに関しては、私も不満というか、不安を感じます。
具体的に言えば、アルミニウムボディーで定番だった「シルバー」と「スペースグレイ」が無くなったということ…。
売れ筋であるアルミニウムボディーにおいて、これまでも確かにビビットな色合いの選択肢もありましたが、「シルバー」「スペースグレイ」という「ど定番」といえるカラーがあったからこそ、選択肢に安心感がありました。
この2色であれば、仕事等のフォーマルな場でも、バンドの色や素材を間違わなければ対応させることができます。
しかし、Series7でこれらに置き換わった「ミッドナイト」「スターライト」は、これまでの定番カラーとは違った色合いです。
ミッドナイトは完全に青みがかっていますし、スターライトはシャンパンゴールドに近い色に感じます。
ミッドナイトのiPhone13 Proの純正レザーケースを使用していますが、見るたびに「青み」が気になります。なぜ「ブラック」ではダメだったのでしょうか?
iMac24インチのような色遊びは、落ち着いて使いたいユーザーにとっては余計なお世話なのです。
Watchにしても、このスターライトはちょっと違う…と感じてしまいました。
これまではスペースグレイ一択だったのですが、ミッドナイトが嫌でスターライトにした経緯があります。
そのスターライトにしても、
「シンプルなシルバーが良かった…」
という思いは変わりません。あくまでも消去法で残った色です。他の3色は、ちょっと仕事では使えませんので…。
これ、今後のMacに関しても心配です。
従来のApple定番カラーは、是非とも残してもらいたいのですが…。
Apple Watchの単独駆動の可能性は?
Apple Watchの単独駆動に関して、ガーマン氏が以下のような提言をしています。
氏がニュースレター「Power On」で問題視したのは、
「Apple Watchが発売から7年が経過した現在でも、設定やデータの同期などにiPhoneを必要とする点」
であり、独立したデバイスとして利用可能にするべきだと述べています。
まあ、単独でできることが増えるに越したことはないのですが、私は、
「当分無理」
だと考えます。
その理由としては…
①Watch単独でできることに伸び代を感じない
Apple Watchが登場してから数年は、Watchがこの先バージョンアップしていくと、「できることがどれだけ増えるだろう…」と夢をはせました。
しかし…。
「できることの広がり」はさほど感じなくなってしまいました。むしろ「限界」を感じます。
また、「新機能」といっても、Watch本体の進化によるものではなく、「WatchOS」そのものに由来するものが殆どです。まあ、これはiPhoneでも、iPadでも、Macでも同様ですが…。
今後急にWatch本体の性能が上がり、ブレイクスルー的な機能が搭載される…とは考えづらいです。
②バッテリーもちの悪さは致命的
もうひとつの理由は「バッテリーもちの悪さ」です。
私はSeries3でセルラー版を購入しましたが、あまりのバッテリーもちの悪さから、途中でモバイル通信を切り、GPS版のような使い方をしました。
それ以来、購入するのはGPS版ばかりです。
無理です!
Watch単独で動作させるには、あまりにもバッテリーが足りません。
他のバッテリーもちを売りにするスマートウォッチと比べ、やるべきことが多すぎるのです。「多機能」に振られているApple Watchですので、バッテリーに関する革新的な技術が投入されない限り実現しないのでは…とさえ感じます。
今後も、iPhoneを母艦とした使い方が続くことになるでしょう。
今年の予約合戦からは、その人気ぶりを改めて感じさせられたApple Watchですが、「何かが足りない」と強く思ってしまうこの頃です。
☆追記☆
その後、ヨドバシカメラから発送メールが来ました!