「M1 Max」の「M1の4倍」は、ハイパワーモード込みの考え方?
MacBookPro14/16インチに搭載されるApple Siliconの情報が続々と出てきております。
先日は、このGeekbenchスコアから、Apple Siliconの今後の推移について考えました。
基本的には、
「大元になる基本チップのCPUやGPUのCore数を上げていくことで性能を上げる」
という考え方になるようで、ユーザーからすると予測もしやすいですし、開発コストも抑えられるのではないかと考えます。
個人的には、この考え方に賛成です。
さて、スコア値を見ていく中で、「M1 Max」のスコア値に違和感を感じたことは、この記事でも書きました。
どういうことかというと、Appleが「M1に対して4倍になる」としたGPU値が、「3倍」ほどしか高まっていなかったからです。
最高の「32CoreGPUモデル」ではなく「16CoreGPUモデル」の数値なのでは…とも予想しましたが、「32CorGPUモデル」と明記されている情報が目立ちます。
これ、以前にも噂になっていた「ハイパワーモード」に切り替えることで、「4倍」にすることができる仕様なのかもしれません。
「Max」の特権か?
まずもって、この記事で紹介されているのは、
macOS Montereyベータ版から見つかった「ハイパワーモード」は、新型16インチMacBook ProのM1 Maxチップ搭載モデルのみが利用可能になるようだ
ということです。
macOS Montereyと「Max」の組み合わせのみで、通常動作よりもパフォーマンスを向上されることができる…ということのようです。
もしこの「ハイパワーモード」を適応させた場合に、GPU数値が「90,000」程度になるのであれば、Appleの「公約」は一応果たされたことになりますね。
動画のエンコードやレンダリング、写真のRAWデータ処理等、負荷がかかる場合に、「ハイパワーモード」をONにする…という利用を想定しているのでしょうか?
しかし…。
ただでさえM1搭載Macの美点であった「バッテリーもち」に関して心配の声が上がっているMacBookPro14/16インチですので、「ハイパワーモード」を利用するとなると、著しくバッテリーを消費してしまうのは火を見るよりも明らかですね。
やっぱりデスクトップ機での利用が吉!
となると…
ますます「M1 Max」は、デスクトップでの利用で最大限にその能力を解放することができるということになるでしょう。
バッテリーもちを考えることがなければ、極端に言えば「常にハイパワーモードをON」という利用だって可能なわけですから。
逆に言えば…
今後登場する「iMac27インチ後継機」は、チップは今回登場した「M1 Max」を搭載し、冷却性能を上げることで、「ハイパワーモードON」をデフォルトとして運用することで、更なる性能アップを図る…なんていう変化球的な考え方も可能になるのではないでしょうか?
もちろん、実際のレビューを待たなくてはなりませんが、今後のデスクトップMacに向けて、新たな可能性を感じ取ることができることは間違いがありません。
とりあえずは、Mac Miniに、1日も早く登場してもらいたいものです。