Canonレンズからフォーカスリングが消える?
一時期新製品から離れていた私が、「EOS RP」を購入したことを契機に、R5に乗り換えるなど、CanonのRFシステムにのめり込んでいきことは、本ブログでも書かせていただいております。
これまでの撮影で感じるのは、EOS R5の基本性能の高さと、CanonRFレンズの描写力の素晴らしさです。
とくに「Lレンズ」とR5の組み合わせでは、非常に安定した画像を生み出してくれます。
これに加え、今年になって購入したCanonのプリンター「PRO-S1」の印刷具合も加わり、撮影の楽しみが増しました。
そんな素晴らしい描写を生むLレンズですが、最近になってようやくCanonも普及価格帯のレンズも数多く発売するようになり、いよいよこれからCanonRFシステムの価値が問われることになるでしょう。
そんな中…。
今後のCanonレンズの動向を左右するかも…という記事を見つけました。
将来のCanonレンズからは、フォーカスリングが消滅する?
タッチパネルでフォーカスする特許
記事によると、
キヤノンは従来のフォーカスリングの代わりにタッチパネルを採用することでレンズの仕組みを変える可能性のある、興味深い特許を登録した
ということです。
これまでのレンズでは、焦点距離を合わせるためにフォーカスリングを回転させることになります。特にマクロレンズのマニュアル操作では、多用することになりますね。
今回の特許は、この回転式のフォーカスリングの構造を180度変更し、「タッチパネル化」に置き換えるもののようです。
つまり、タッチパネル上で指をスライドさせる操作で、レンズのフォーカスを合わせようというもののようです。
更に記事中では、この技術が「ズーム制御」にも使える…と書いていることから、ズームレンズの焦点距離操作にも応用できる可能性もあります。
これ、ズーム機能がリング式からパネル式に変化するとなると、カメラ操作の歴史が変わりますね。
例えば、現行の「RF70-200㎜ F2.8L IS USM」は、写り自体は非常に素晴らしいのですが、70㎜から200㎜にズームする際、ズームリング1回転だけでは足りず、もう半分ほど回転させてやる必要があります。
これ、操作上は2段階の動きが必要となり、私程度の撮影では影響はさほどありませんが、プロの方がスポーツシーンなどで利用する場合には、シャッターチャンスを逃してしまうことにも繋がりかねません。
これがもし指一本で無理なく、しかもスムーズにズームすることができるのであれば、レンズ設計上も随分と都合が良くなるのではないでしょうか?
新時代は新技術から…
RFシステムという新しい技術は投入されましたが、根本的な一眼カメラの考え方はここ数十年も変わっていません。
今回の特許がもし実現するのであれば、これは正に事件です。
この記述に合わせ、恐らくはカメラ本体にも大変革が起きることでしょう。
一眼カメラの勢いが急速に衰える中、このような新技術が新しいカメラの時代を切り開いていくことになるのかもしれません。