どうなる? 新型Mac Pro
先日、今後のApple Siliconの動向に関する記事をご紹介しました。
この記事によると、高性能Macに搭載するApple Siliconに関しては、複数のチップを搭載する「複数ダイ」のチップ構成になるとのこと。
現行の「M1 Pro」「M1 Max」においても、「M1」をベースとしながら、チップ内のGPUCore数を変えることで性能差を出す…という、非常にシンプルで分かりやすい考え方が示されておりましたので、「ダイを重ねて性能をアップさせる」という方向性もブレがないと捉えることができるでしょう。
だとすると…。
今後の複数ダイを搭載するApple Siliconの性能は、推し量ることができるのではないでしょうか?
倍々でグラフィック性能が伸びていく?
M1と「M1 Pro」「M1 Pro」の構成や性能の関係性は以下のように報告されていますね。
まずもって、Apple Siliconの性能面で言えることとして、
「CPU性能はシングルは同世代間では変化無し、マルチはCore数に準じて強化される」
ということ。
M1とPro・Maxを比較してもシングルに関してはほぼ同等値ですし、マルチに関してはMaxが微増となる傾向はあるものの、大きく変わるものではありません。
また、グラフィック性能に関しては、
「GPUCore数に準じて強化される」
ということですね。
ただ、ここで少々残念なのは、GPUCore数が2倍になるとスコア値も2倍になる…とまではいっていないことです。前掲のデータで言えば「1.5倍〜1.6倍」というところでしょうか?
どこかでロスが生じてしまうのでしょうかね?
この部分で素直に「2倍」の数値が出てくれれば、今回のM1 Maxの存在感がより際だったと思われますので、少々残念なところです。
さて…。
もしこの法則が今後の「複数ダイApple Silicon」にも適応されるとなれば…。
→OpenCL 96,000、Metal 110,000
〇4つのダイを搭載した場合
→OpenCL 150,000、 Metal 175,000
程度のスコアが出ることになります。
この数値は、「2ダイ」で現行Mac Pro用のRadeonグラフィック性能ボードがリニューアルされる前の最高構成を超える程度、「4ダイ」でリニューアル後の最高構成を大きく超える程度となるでしょう。
CPU性能に関しては読めない部分がありますが、恐らくはシングルに関しては変わりなし、マルチに関してもCore数の増加分順当にスコアを伸ばすという、Apple Siliconの法則性を裏付けるものになるのでは…と予想します。
それで…おいくら万円ですか?
価格も問題ですね。
最低限期待したいのは、
「現行Mac Proよりはお安くしていただきたい」
ということです。
ただ、M1 MaxとうさいのMacBookPro14/16インチでも、最高構成にすると相当な値段になりますので、「2ダイ」「4ダイ」という強化分をどのように見るか…ということです。
素人目で考えると、チップの構成を変えればいいだけで、その他のシステムは流用できるのであれば、「チップの価格上昇分」はそんなにバカ高いものにはならないのでは…とも思えるのですが。
まあ、ケースがアルミになるでしょうし、電源やポートなど、Mac Pro用に増強させる部分もあるでしょうから、単純に「チップダイのみ」とは行かないでしょうが、
「100万円以下で驚きの性能」
を提供することができれば、これまでのMac Proにはなかったような売上が期待できるのではないか…と考えます。
恐らくは発売まで1年はあるのでしょうが、6月のWWDCあたりでのお披露目はないものでしょうかね?