不格好な「顎」には理由がある?
M1を搭載し、これまでのデザインを一新してスタイリッシュに登場した新型iMac24インチ。
しかし、デザインのことを言えば、その「顎」だけはいただけませんでした。ユーザーとしては、Pro Display XDRのような「完全なベゼルレス」を求めていたのでしょうが、ここにロジックボードやら冷却ファンを配置しなくてはならないとあっては、致し方ない…というところですが。
そして、2022年春の登場が予想されているiMac27インチ後継機に関しても、当然「同様のデザイン」で来ることが予想されます。
シリーズとしてのデザインの一貫性は当然保たれるでしょうし、24インチよりも大型の冷却ファンを搭載すると思われる27インチ後継機において、ベゼルレスは考えられませんので…。
しかし…。
ここに来て、このiMacの「顎」の存在理由に関して、新たな見解がつぶやかれました。
何と、この顎に、「M1 Max」がすっぽりと収まるというのです!
M1 Maxまで考えた上での24インチiMac
記事によると、
TwitterユーザーのVadim Yuryev氏(@VadimYuryev)が、ミニLEDバックライト搭載ディスプレイ(以下、ミニLEDディスプレイ)を採用すると噂の27インチiMac後継モデルのディスプレイ下ベゼル幅は、24インチiMacと同じ程度になるとの予想した
ということです。
まあ、ここまでであれば「当然」ということなのですが、問題はそのように予想した理由です。なんと、24インチiMacの透視図を利用し、M1、M1 Pro、M1 Maxのチップの大きさを照らし合わせると、何と最大のM1 Maxがすっぽりと収まる顎の厚みになっているというのです。
現状のM1チップは余裕で納まっている24インチiMacのロジックボードですが、上の画像のように、M1 Proはもちろん、M1 Maxがすっぽりと収まるのです!
これは結構衝撃的ですね。
当然かもしれませんが、Appleは24インチiMacの設計の段階から27インチ後継機の形状と、搭載するチップを完全に想定していたことになります。
27インチ後継機へのM1 Pro、M1 Max搭載は決定的?
そう考えると、27インチ後継機へのM1 Pro、M1 Max搭載は決定的でしょう。
と同時に、M1 Maxの2ダイ構造にするといわれている新型Mac Pro用のチップを搭載される可能性は全く無くなった…と考えてよさそうです。
なぜなら、M1 Maxでギリギリ精一杯収まる程度の余裕しかありませんので、より高性能チップを載せるだけの「広さ」も「厚さ」も余裕はないと考えられるからです。
う〜ん、これはこれで微妙ですね。
デスクトップであるiMac27インチ後継機(iMac Pro?)が、ノートPCと同程度の性能しかもたない…ということが確定してしまうのですから…。
と同時に、
〇Mac MiniにM1 Pro、M1 Maxが搭載されれば、これまでにはない性能のディスプレイ無しデスクトップ機の選択が生まれる
△新型iMacと新型Mac Proとの性能差が非常に大きくなり、「モデル間の性能差が大きすぎる」というMacの課題は埋まらない
ということになりそうです。
Appleとすれば、殆どのハイパフォーマンスを求めるユーザーでも「M1 Pro」「M1 Max」で十分…と考えていることになりますね。
Intelの新チップの高性能ぶりが話題になっている状況で、やや気がかりな現実でもあります。