「折りたたみGoogle Pixel」の開発・発売中止?
先日、「Appleは折りたたみ式iPhoneの開発を急がない」という記事を紹介しました。
ここでは、折りたたみ式よりも「iPhoneSE3」の開発に集中する…という書きぶりでしたか、その中には「折りたたみ式iPhoneの開発中止さえあり得る」という、結構衝撃的な記述もありました。
Samsungが先行している「折りたたみ式スマホ」の世界で、
「当然他の有力メーカーも追随するはず…」
と考えていた私にとっては、正に青天の霹靂という感じでした。
耐久性や価格等、現段階では大きな課題もありますが、スマホの未来を考えたとき、考えられる形状の一番手に来るのが「折りたたみ」という選択になると考えていただけに、にわかには信じられなかったわけですが、この度、Googleにも同様の動きがありそう…という記事が来ています。
致命的な選択ミスにならなければいいが…
記事によると、
ディスプレイ業界の情報に詳しいDSCCの最高経営責任者(CEO)ロス・ヤング氏が、Googleは折りたたみGoogle Pixelの開発を中止し、発売しないことを決定したと伝えた
ということです。
記事内には、
・2021年6月に、GoogleがSamsung Displayに7.6インチの折りたたみ有機EL(OLED)パネルを発注
・Googleは折りたたみGoogle Pixel関連部品の注文をキャンセルし、同製品を発売しないことを決定した
とありますので、オーダーした部品発注を取り消した…ということのようです。
今年の夏までは生産に向けて動いていたGoogleに何が起こったのでしょうか?
Pixelシリーズの売上自体が好調とは言えないという話も聞こえてきますし、その流れの中で、スマホ部門の積極的拡張を行わない…という方針に転換した可能性もありますね。
あるいは、膨大な開発費が必要になるであろう「折りたたみ式」に慎重になったか?
はたまた、「折りたたみ式」の未来に明るさを感じられなくなっての積極的撤退か?
Pixelに関しては、消極的な考え方の方が大きいように感じます。
売上で考えれば、Apple、Galaxy、中華勢に大きく水をあけられ、AndroidOSの供給元というメリットを全く活かせていません。
Appleが「自前」のメリットをうまく利用しているのとは正反対の状況となっています。
逆に考えれば、Googleにとっては別スマホを生産しなくても十分に稼ぐことができるわけで、いつ「や〜めた!」と言ってもおかしくない状況になってきているようにも感じます。
しかし…。
本当に「折りたたみ式」の未来はないのでしょうか?
ディスプレイの保護…という観点だけを見ても、私には十分に魅力的に映りますし、クラムシェル型のコンパクトさにも憧れを抱きます。
今ここで、折りたたみ式スマホから「撤退」することは、正しいことか?
AppleやGoogleにとって、「致命的なミス」になりはしないか?
その点が非常に気になるのは、私だけでしょうか?