iMac27インチ後継機は「複数ダイ」で来る?
MacBookPro14/16インチが登場し、その評価もだいぶ定まってきたように感じます。
大方のレビューでは、
「通常の作業では、M1 Proで十分!」
というのが定説となりつつあるようですね。
4K以上のそれなりの長さの動画編集・書き出しや、4K以上のディスプレイを複数台同時に接続して…という使用でなければ、「それほどの差が出にくい」というのが実情のようです。
まあそれでも、どうしても「余力」を求めてM1 Maxに目が行ってしまう自分もいます。
しかし…。
どうしても考えてしまうのが、
「所詮ノートPCの範疇なんだよな…」
ということ。
Intelが新たに発表したAlder Lakeのものすごい高性能ぶりがM1 Maxを喰ってしまうような状況となっているわけですので、どうしても「デスクトップMac」の性能を考えてしまうわけです。
これまでは、
「2022年春と予想されるiMac27インチ後継機にもM1 Pro・Maxが搭載」
という予測が大半だったのですが、本ブログでは、その物足りなさをこれまでも訴えてきました。
もしM1 Maxを超えるとなると、これまでに噂になっている「複数ダイ」のApple Silicon投入しかありえないのでは?
そんな中…。
Mac Proを待たずして、複数ダイのApple Siliconを投入する可能性に言及した記事が来ています。「アリ」だと思います。
リンク
iMacは「2ダイ」、Mac Proは「4ダイ」?
記事によると、
Notebookcheckが、新型iMac Proには、M1 Max 2つを1つのパッケージに収めた新しいAppleシリコン「M1 Max Duo」が搭載されると予想した
ということです。
ポイントは、これまで「新型Mac Proに搭載」とされて来た「複数ダイ」のApple Siliconが、iMacにも搭載されるのか…という一点。
この過去記事内で予想したように、今後のApple Siliconに関しては、チップ内のGPUCore数に応じて、倍々の様相で性能が向上していくことが予想されます。まあ、多少のロスがあるかもしれませんので、Core数が倍になったからといって、グラフィック性能がそのまま倍にならないかもしれませんが、それにしても大変予想のしやすい構造となっているのではないでしょうか?
この記事内で、私は複数ダイ構造のApple Siliconの性能について、以下のように考えてみました。
→OpenCL 96,000、Metal 110,000
〇4つのダイを搭載した場合
→OpenCL 150,000、 Metal 175,000
「2ダイ」で現行Mac Proと同等、「4ダイ」では大幅に向上…というところです。
もし、iMac27インチ後継機に「2ダイ」のApple Silicon(M1 Max Duo?)が搭載されれば、200万円の現行Mac Proと同等の性能となるかもしれません。
恐らくは価格も大幅に安くなることでしょう。
100万円程度?
とにかくグラフィック性能が欲しいユーザーにとっては、大変魅力的な機種になるのでないでしょうか?
CPU性能の向上はM2待ち?
さて、IntelのAlder Lakeは、シングル・マルチとも、大きくM1 Maxを超えています。
これまで、M1では、特にシングル性能の高さが「驚異的」と言われたのですが、よもやの短命で、これもよもやのIntelの後塵を拝することになりそうです。
そして、この部分がM1ベースの複数ダイチップのアキレス腱となるかもしれません。
M1 ProとM1 Maxを比較した際、「CPU性能」を表すシングル・マルチスコアには性能差が現れなかった…ということは周知の事実です。
ということは…。
M1 Maxをベースに2つのダイで構成された「M1 Max Duo」も、グラフィック性能は倍増するものの、CPU性能は変わらない…ということになるのでは?
CPU性能のジャンプアップには、第二世代Apple Siliconとも言える「M2」ベースの高性能チップを待たなければならないと思われます。
そう考えると…。
Intelが息を吹き返した…と思えてきますね。
2022年のチップ戦争、ものすごいバトルになりそうです!
リンク