「Canon R5 new firmware 1.5」は神アプデ!
昨年、Canon「EOS R5」を購入以来、その性能にはほぼ不満がありません。
4,500万画素という高精細な画像、超優秀なAF、R6よりは劣るものの連写性能も私にとっては十分です。
これに、超キレキレのRFレンズが加わるわけですので、このカメラを手にするときにはいつも心が躍ります。
しかし…。
唯一不満だったのが、瞳AF。
いや、通常時の利用ではその性能のすごさに舌を巻いています。かなり動きが激しい状況でも、確実に瞳の動きを追いかけてくれますので。
これ、絶対にこれまでのAFではできなかった領域です。
では、そんな瞳AFの何が不満なのかというと…。
「マスク装着時」のAF認識です。
世は「マスク時代」。これまでのR5の瞳AFは、マスクを装着した人物に対しては全くといっていいほど無力でした。
恐らくは、「瞳」を認識する際に、「口」「鼻」などの他の要素を加味して認識していたのだと思われます。iPhoneのFace IDの生体認証も、鼻を隠すとダメでしたね。
しかし、以前もお伝えしたように、「firmware 1.5」において、マスク装着時の瞳AFが改善する可能性があるとのことでした。
何故かCanonが明言していない項目だけに、実際にアップデートして見なくては分からないわけで、今回は非常にドキドキしながらのアップデートなりました。
すごい! マスクOK、R3並のAF性能も手に…
12/2に発表されたアップデート内容がこちら。
キヤノン:ダウンロード|EOS R5 ファームウエア Version 1.5.0
この中では、
「瞳検出時に顔の中に陰影があるとき、前髪が目にかかっているときなどにおける検出性能の向上を図りました。」
という記述はあるのですが、「マスク装着時」については言及されていません。11/23の記事にあるように、ヨーロッパのプレスリリース記事には「マスク」に関する記述があったようですので、この部分に期待してのアップデートとなりました。
アップデート後に瞳AFを試して見ると…。
なんと、マスク装着時でもしっかりと瞳AFが働きます!
これ、人物撮影が多い私にとっては僥倖です!
YouTubeでも、この点を確かめている動画が上がっていますね。
これで一気に不満が一掃されました。
更に、今回のファームアップデートによる改善で、ほぼR3と同等のAF性能が手に入ったのとのこと…。(もちろん視線入力は無理ですが)
これ、何気に凄いことだと思います。
最新鋭の機種と同等の性能が、ソフトウエアのファームアップデートで手に入る…。
魔法にでもかけられたような感覚で、信じられない思いです。これまでであれば、当然その機種の性能はデビュー時に決定されており、画質等の面を除けば変わらない…というのが一般的な感覚でした。
しかし、今や、AF性能のような、カメラ本体の性能に関係する部分も後追いでの調整が可能になる時代のようです。
Canonだけの話ではないかもしれませんが、このような体制は本当にありがたい!
今後も、購入後のサポートをできる限り手厚く行って欲しいと願うばかりです。