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ミラーレス市場はSONYとCanonの2強体制にシフト!〜半導体不足とデジカメ需要の衰退と…〜

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ミラーレス市場はSONYとCanonの2強体制にシフト!

 デジタルカメラ業界が衰退の一途…ということは、スマホカメラの機能向上とともにじわじわと広がって生きた周知の事実です。
 先日は、コロナ禍とそれに付随する半導体不足の状況下で、デジタルカメラ業界が更なるダメージを喰らっている…という情報をお届けしました。

 ある程度の画質で、気軽に撮影するのが心地いい…という考え方は最もであり、気軽に撮影するようなシチュエーションでは、スマホの優位性を大きく感じます。
 しかし、プリントアウトを前提に考えたり、撮影後のレタッチを考慮すると、当然「一眼+高性能レンズ」の描写が断然優れている事実は変わりません。

 それでもデジタルカメラ業界が沈んでしまっているのは、「撮影」「写真」に関する考え方や活用方法が一気に変わってしまった…ということなのだと考えてます。
 「プリントアウト」まで辿り着かずに終わってしまうことが非常に多くなっているのではないでしょうか? スマホやPCのディスプレイで終わるのであれば、それほどの高画質は必要ないわけで…。
 現状を打破するためは、人々のライフスタイルに訴えかけていく必要があるのかもしれません。

 そんな中…。
 2021年11月のミラーレス一眼販売シェアに関するデータが公開されました。
 2強体制が確立してしまった印象です。

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リンク

SONYの供給体制は深刻な状態?

 記事によると、

BCN+Rに、2021年11月のミラーレスカメラのメーカー別と機種別の販売台数シェアに関する記事が掲載されており、2021年11月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数前年比は89.9%。まだ前年には及ばないものの、徐々に回復の兆しがみえてきた。メーカー別ではソニーとキヤノンの2強体制が盤石になりつつある

ということです。

 こちらがシェアの推移グラフ。

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 これまでもSONY、Canonのつばぜり合いが続き、常にSONY若干有利…という展開が続いてきました。それでも、ミラーラス一眼で大いに出遅れたCanonからすると、ようやく戦える状況になってきたというところでしょう。

 2021年11月における機種別の販売台数シェアがこちら。

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 「販売台数」ベースということで、どうしても廉価なモデルが中心となりますね。KISSシリーズが堅調な人気ぶりだということに驚きました。

 また、SONYに関しては、α6400やZV-E10、α7Cの受注停止、α6100の生産終了などの影響が今後出てくるのは確実でしょうから、特に「販売台数」に関しては苦しい状況がしばらく続きそうです。
 Nikonが全く顔を出していないのも気になります。しばらく前は「3強」というくくりが常識でしたので、さみしい限りです。効果的な廉価版が存在しないのが大きいのでしょうかね?

 

判断材料は「販売額ベース」が中心に

 しかしながら、現在のデジタルカメラ業界を見ると、各メーカーの主力が、廉価帯ではなく高価格帯にシフトしているのが現実です。
 販売台数ランキング上位機種であっても、売上ベースで考えるとそれほど大きく貢献しているとは言えない状況になっていますし、SONYが廉価版の生産よりも高価格帯の機種を優先していることを考えても、「販売台数=メーカーの強さ」にはならないでしょう。

 販売台数首位となったCanonにしても、主力はフルサイズミラーレス一眼へと切り替わりました。2020年登場のEOS R6/R5の供給体制が落ち着いた2021年は、その傾向が一段と強まった印象です。
 Canonの強みは、EOS RPというフルサイズミラーレス廉価機種がそれなりの実力をもちながら驚異的なコスパとも言える価格で販売できていることなのではないでしょうか?
 2022年はこのRPの次世代モデル投入も噂されていますし、R6とRPの間を埋める中級者向けモデルの登場もありそうです。

 やはりフルサイズでの描写はAPS-Cとは全く異なります。Canonとすれば、フルサイズセンサー機をデフォルトとすることで、一気にRFシステムの完成と成熟への時期にもっていきたいところですね。
 2021年末に登場したEOS R3、2022年に登場が噂されるEOS R1でラインナップが完成するとともに、廉価版のフラッシュアップを行うことで、Canonミラーレスの充実が図られて行きそうです。

f:id:es60:20211226111304j:plain これに対し、SONYは供給体制の脆弱さか非常に気になるところですね。Canonに比べて、人気機種の生産体制がうまく構築できていないのが気になります。
 もたもたしていると、一気にCanonのシェアが伸びてしまう可能性もあるかと…。

 ミラーレスといえばSONY…というイメージを今後も保ち続けることができるのか、それともCanonが再び「王者」の称号を確実なものにできるのか…。
 2022年は今後の生き残りのためにも非常に重要な年になりそうですね。 

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