気になる「スクリーン下Touch ID」のその後
iPhone14 Proに再燃した「スクリーン下Touch ID」に関して個人的な見解を書かせていただいております。
前回は、iPhone14シリーズのモデル展開を根拠に、無理矢理深読みしてみました。
その中で、
「スクリーン下Touch ID+パンチホールという形は、将来に向けた一時的な方策なのでは?」
と考えてみました。
というのは、以前からAppleは「Face ID中心」の生体認証を考えており、将来的にはFace IDカメラをスクリーン下に埋め込もうと考えてるはずだと考えるからです。
今回はTouch IDをスクリーン下に、そして数年後にはFace IDカメラをスクリーン下へと移動させ、完全なベゼルレスディスプレイを完成させようとていることは明らか。「ボタンレス」「ポートレス」という言葉も聞こえてきますので、将来のiPhoneはより「すらっと」「ぬめっと」とたデザインになっているのかもしれません。
さて、そのスクリーン下「Touch ID + Face ID」というデュアル生体認証システムですが、つい先日Appleが提出していた特許の情報が公開されました。
今回の「スクリーン下Touch ID」の噂といい、何とタイミングがいいことか…。
それぞれの情報に何らかの繋がりがあるのだとすれば、今回の「スクリーン下Touch ID」の情報の精度も上がってくるというものです。
Appleは「デュアルシステム」を念頭に入れている!
記事によると、
米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2021年12月23日、Appleが出願していたディスプレイ内指紋認証実現に繋がり得る特許を公開した
ということです。
以下が今回の特許画像。
これまでのAppleによるスクリーン下Touch IDのシステムとしては、光学式や超音波式というものがありました。
しかし今回は、なんと、
「ディスプレイ下に複数の光ファイバーを組み合わせたセンサーを配置して物体の検知に用いる機構」
になっているようです!
Android機に採用されているスクリーン下Touch IDに関しては、その精度や反応スピードなどの点において課題があることも事実です。Appleとしては、これまでの方式の品質や実現性を考慮し、将来的に新たな方式に踏み出そうとしている可能性がありますね。
この「光ファイバー方式」では、
「精度の高い情報が得られるだけではなく、機器間の通信も高速化できる」
としています。
「精度」「反応速度」ともにAppleの規準をクリアするための光ファイバー方式。
もうひとつ気になるのは、
「指紋認証センサー、顔認証センサー、投光イルミネーターや受光部を組み合わせることが想定されている」
という記述です。
今回の図面には、「ベゼル部」にセンサー関連を置いていますが、「機器間の通信」の性能が向上し、各種センサーとの「組み合わせ」を念頭に入れているということは、将来的にスクリーン下Face IDに備えている…ということは想像に難くありません。
スクリーン下から精度の高い画像を取り込むことができることになったら、iPhoneのスクリーン下では「Face ID」と「Touch ID」という2つのセンサーが機能し、「デュアル生体認証システム」が稼働することになると考えます。
さて、もう何年後かな?
とりあえずiPhone14 Proでのスクリーン下Touch ID実現を期待しましょう!