Apple Watchのデジタルクラウンが「センサー」になる?
最近では、WatchOSの進化とディスプレイサイズの大型化が話題の中心であり、根本的な機能・システムの変革が進んでいないApple Watch。
まあ、それだけ基本的な部分がしっかりしており、ある程度完成の域に達している…ということなのでしょうが、それにしてももう少し色を付けて欲しいところではあります。
Series8ではエクストリームモデルの登場も噂されていますが、ディスプレイのサイズは変わらないモデルになりそうなこともあり、側だけを物理的に強化されたモデルで終わってしまいそうな予感もします。
そんな中…。
以前から噂になっていたデジタルクラウンをセンサーにうき変える件に関する新しい特許が公開されました。
そろそろ出てきてもいいんじゃない?
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「認証システム」として活用して欲しい!
記事によると、
米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2021年12月28日、Appleが出願していた、Apple Watchのデジタルクラウンを光学センサーに置き換える特許を公開した
ということです。
最近、Appleの特許関連の情報が多くなっていますね。年末って、そんな時期なのでしょうか?
さて、今回のAppleの特許は、
「Apple Watchのデジタルクラウンを、ユーザーのジェスチャー入力に対応する光学センサーに置き換えるもの」
だということです。
「ジェスチャー入力」ということで、下の図を見ると、センサー部を指で上下になぞっているような動きを想定しているようですね。
これまでデジタルクラウンを回転させることでWatchの画面をスクロールさせていたような動きを、センサーの感知で行おうとするもののようです。
また、その下の図からは、センサー部を直接タッチしなくても指の動きを感知できるようなシステムも付随していることが読み取れます。
この「遠隔」操作、どうでしょうね。どう考えても誤作動が多くなりそうな予感がしますが…。そのあたりはAppleの技術で何らかの制御がされるのだとは思いますが。
また、センサーの形状に関しては、以下のような丸形の図面もありました。
まあいずれにせよ、出っ張りはなく、側面はフラットな形状に変化しそうです。
さて、今回の特許では、あくまでもデジタルクラウンの代用としての「ジェスチャー入力」を想定しているようですが、ユーザーとして期待したいのはやはり「認証システム」としての活用です。
具体的に言えば、「Touch ID」機能。
iPad Air4ですでに電源スイッチTouch IDを採用しているAppleですので、やろうと思えばやれるはず。
現在はApple PayやMacの認証においてサイドボタンのダブルクリックで行っている機能をTouch IDで済ませられたら便利ですし、これまで以上の認証作業をWatchに任せるような考え方もあるでしょう。
このあたり、Watchの活かし方を更にブラッシュアップすることで、Appleデバイス間の連携がより魅力的なものになるのではないでしょか?
まあ、本命はヘルス機能でしょうが…
とはいえ…。
「本命」はやはり「ヘルス機能」ということになるでしょう。記事中にも、
「心拍数、呼吸数、血中酸素濃度、血流量、血圧測定にも利用される可能性がある」
と紹介されています。
もし何らかの形でデジタルクラウンのセンサー化が行われるのであれば、Watch7では搭載しきれなかったヘルス機能がより輝きを増すに違いありません。