iPhone14シリーズは全モデルが「ProMotionディスプレイ」搭載?
iPhone1シリーズ、特に「Pro」モデルにとっての最大の売りになると考えていた「スクリーン下Touch ID」ですが、最近の動向を見ていると今年は無理そうな空気が流れ始めております。
先日、「スクリーン下Touch ID」がiPhone14シリーズに搭載される予定はない…という情報をお届けしました。
この記事の衝撃的な部分は、カメラ関連のスクリーン下埋め込みに関しては言及されているのか関わらず、そもそもTouch IDに関してはその可能性にさえ触れていないということです。
もしかすると、昨年度来噂に上っているように、AppleはFace IDを優先してTouch IDの搭載自体を考えていない…という可能性も出てきました。
ここで問題になるのが、iPhone14シリーズ内における「Pro」モデルの優越性です。
一体何を売りにするのでしょうか?
チップとカメラで値上がり分を補填できるか?
記事によると、
Haitong International Securitiesのアナリスト、ジェフ・プー氏が投資家向けに、iPhone14シリーズは全モデルがリフレッシュレート120HzのProMotionディスプレイを搭載すると伝えた
ということです。
これまでは、「無印」に関しては60Hzに留め置き…という情報もありましたので、これが実現するのであれば朗報ですね。
これに、前述の「スクリーン下Touch IDなし」ということを併せて考えるに、iPhone14シリーズでは「無印」と「Pro」のどちらを選べばいいか…が非常に悩ましくなってきたと感じます。
まず大前提として、先日ご紹介したように、iPhone14ではProモデルを中心に100ドルほどの値上がりが予想されているということ。
100ドルは大きいです。
そして、ここに「Pro」の優遇ポイントを加算していくわけですが、スクリーン下Touch IDが無くなるとすると、
〇インカメパンチホール化とFace IDユニットの一部スクリーン埋め込み
〇カメラ性能の更なる向上
〇DualeSIM対応?(無印の対応もあり得る)
〇A16搭載(無印はA15留め置きの情報多し)
といったところでしょう。
ここで気になるのが、
「A16は、これまで噂になっていた4nmプロセスルールではなく3nmプロセスで製造される」
という情報が先日流れたことです。3nmプロセスが採用されるとなると、結構な性能向上が見込めるはず。
ただ、先日も記事に書いたとおり、これまで準備の遅れが散々取り沙汰されていた3nmプロセスにあって、本当に今秋までに量産が可能なのか…という点については疑問も残ります。
もし3nmプロセスでないとすると、「Pro」の魅力は半減することになりそうです。
また、もし3nmプロセスチップ搭載があったとしても、その他の物理的な優位点が非常に少ないこと、また無印のディスプレイがProMotion対応になるということ、そしてProの値上がり分を考慮すると、無印の方が魅力的…と考えるユーザーが多く出てきても何ら不思議ではないモデル展開となりそうです。
iPhone13シリーズの基本性能が高いだけに、いつにも増してモデル選びが難しくなりそうですね。
焦点は「3nm」
焦点は、A16が本当に3nmプロセスルールで製造されることになるのか…という一点だと思います。
もしこれが実現しないのであれば、「無印」の人気、特に「無印Max」の人気が高まるのでは…と考えます。