「12Core Apple Silicon」は「Intel i9-12900K」を超える?
2月を迎えました。
3〜4月と言われるAppleの新製品発表イベントがにわかに気になり出します。
まずもって、既存の「M1 Pro/Max」を搭載する27インチiMac後継機と新型Mac miniがどの時点でデビューするのかか重要です。
なんといっても、デスクトップMacにおける高性能Apple Silicon搭載機が未だ出ていないこと自体が問題。M1搭載の24インチiMac登場から1年経過…ということを考えても、WWDCの6月では遅いと考えます。
ここに来て、「12Core Apple Silicon」搭載のiMac Pro情報が出ておりますが、これが従来の「M1 Pro/Max」のちょっとしたおまけ程度に考えていいものか、それとも所謂「マルチダイ」となる超高性能チップなのか…ということは定かではありません。
マルチダイチップでないのであれば、春の27インチiMac後継機発表時にM1 Pro/MaX搭載機とともにオプションの1つとして追加発表される可能性があるかもしれません。
しかし、これがM1 Pro/Maxよりランクが上のマルチダイチップと関わりがあるのであれば、当然発表・発売は夏以降になるのではないでしょうか?
この「チップ構成」はApple Siliconにとっては非常に重要です。「CPUのCore数」「GPUのCore数」「シングルダイかマルチダイか?」等の「数の論理」がそのままチップの性能に比例する傾向にあるからです。
そんな中、「12Core Apple Silicon」は「Intel i9-12900K」を超える…という記事が来ています。
これ、シングルダイ?
「12Core」は現行Mac Pro超え?
記事によると、
リーカーのDylan氏(@dylandkt)が、新型iMac Proが搭載すると噂の、M1 Maxを上回る12コアCPUを搭載するAppleシリコンのGeekbench 5スコア試算結果が報告、Intel Core i9-12900Kのマルチコアスコアを上回る可能性があると伝えた
ということです。
M1 Pro/Maxの高性能ぶりに沸いたいた中発表された「Intel i9-12900K」は、そのパワーにおいてはApple Siliconを凌駕する面を見せたことで、超高性能チップにおけるIntelの優位性を何とか示して見せたチップでした。
しかし、今回Dylan氏が言及した「12Core Apple Silicon」は、それらを超える驚愕のマルチスコアをたたき出しています。
「24,884」ですよ!
これは、Alder Lakeどころか、Xeonなどのワークステーション用CPUを凌駕するものです。
グラフィック性能は分かりませんが、このデータを信じるのであれば、これまでにないCPU性能を発揮することになりそうですね。
記事では、デスクトップ用として考えた際、
バッテリー消費を考慮する必要のないデスクトップ向けAppleシリコンであれば全てのCPUコアが高性能コアになる
としています。
従来のような「高効率Core」を組み入れた場合のマルチスコアは「15,000」程度としていますので、限界突破させた際のApple Siliconの性能は青天井ということなのでしょうか?
「高効率Core」が無くなるだけでこんなに?
ここまでの高性能を考えると、どうしても、
「"高効率Core"を省いただけで、こんなにCPU性能が上がるものだろうか?」
という疑問が湧き上がります。
M1 Maxの「10Core」においては、「2Coreが高効率」「8Coreが高性能」となります。
8Coreで「12,618」というマルチスコアが、1.5倍の12Coreになると「24,884」と一気に2倍に跳ね上がるものでしょうか?
それとも、「高効率Core」の存在そのものが高性能を発揮される上での足かせになっている?
また、この「12Core」はマルチダイチップに組み込まれるチップなのか…という部分も謎ですね。
噂の12Coreチップ。
どの機種に搭載されるのか、どのような内部構成になっているのか等、単純な性能以外の面でも非常に興味深いチップとなりそうです。