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Apple「Pro Display XDR」をSpiderX Proでキャリブレーション〜50万円超のディスプレイでも色ズレは発生する〜

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Apple「Pro Display XDR」をSpiderX Proでキャリブレーション

 Apple純正「Pro Display XDR」を使用しております。
 Macでの外部ディスプレイとのトラブルが頻発し、「これでトドメだ!」という気持ちで購入しました(笑)。

 Mac Proでの使用ですが、さすがに純正ディスプレイだけあってここまでトラブルは全くありません。

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 これまで唯一気になっていた点としては、EOS R5で撮影したRAWデータをDPPで現像し、プリントアウトした際の色のズレでした。
 つまり、ディスプレイ内の色とプリントアウトしたものとの色ズレです。

 これまで様々な取組をしてきました。
 まずもってDPPやプリンタードライバーでの色調整です。
 これに関しては、プリンターをエプソンからCanonの「Pro-S1」に換えたことで、かなりイメージに近いプリントアウトができるようになりました。詳細は過去記事をご覧ください。

 しかし、それでも、若干の色ズレは残っていました。
 これまでは、DPPでの色調整でディスプレイとプリントとのイメージの違いを埋めてきたわけです。

 しかし、どうせだったらしっかりとキャリブレーションをしてみよう…と思い立ちました。
 これまでは「そこまで本格的で無くても…」「Pro Display XDRは工場出荷時にしっかりキャリブレーションされているというし…」という思いがあり、踏み出せずにいた領域です。

 キャリブレーションしてみて、まだ違和感が残るようだったら諦めよう…。
 そんな気持ちでお高くないキャリブレーション製品、「SpiderX Pro」を購入してみることにしました。

 

青みがかっていたPro Display XDR!

 まずもって、キャリブレーションを突き詰めていくとあまりにも奥が深そうですので、私レベルではこの「SpiderX Pro」で打ち止めにしよう…と決めて臨みました。プロでもありませんし、のめり込むととんでもないことになりそうですので…。
 SpiderX Proが一発回答を出してくれれば、万々歳です。

 さて、このSpiderX Pro、使い方は非常に簡単で、なんでここまで勇気を出して使ってみようとしなかったのか…と悔やまれるほどでした。
 製造元からキャリブレーションアプリをダウンロードし、シリアルナンバーを登録して言われるがままにするだけ…。
 実際のキャリブレーション作業は5分程度で完了します。

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 本体は非常にユニークな形状をしており、ディスプレイにあてがって使用します。
 本体裏にセンサーが付いており、二分割されたふたのような側はディスプレイの裏側に重しのようにつるして使います。

 ディスプレイの設定等を行っていざ作業が始まるとディスプレイの色が次々に変化し、あっという間に設定終了です。

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 キャリブレーション後には、キャリブレーション前後の見え方の違いを表示してくれるため、その効果のほどが分かります。

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 私のPro Display XDRは元々が青みが強く、キャリブレーション後は赤味が加わりました。この傾向はこれまで私が感じていた状態そのままで、これまでにプリントアウトした写真とキャリブレーション後の画面とを実際に比較してみると、かなり忠実な色再現性に近づいたことを実感できました。

 これで、見えたのズレをこちら側で調整することが必要なくなり、現像やレタッチに専念できます。
「何が正しいか分からなくなる…」
という泥沼にはまってしまうのが、この色ズレの大きな問題です。
 私の場合は、これまで予想してした色ズレと調整後の正しい色とが「ビンゴ」ということで、非常に安心できる結果になりました。

 数万円でこの安心が買えるのであれば、結構いい買い物なのではないでしょうか?
 当然ディスプレイは使用するにつれて色ズレが起こります。
 SpiderX Proを使用すれば、1回保存したデータを使用して色ズレを調整してくれますので、簡単に元の調整値に戻すことができるのも強みですね。

 写真データの色再現性に悩んでいらっしゃる方は、キャリブレーション機器を導入してみてもいいかもしれません。

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