キオクシア不純物騒動でAppleデバイスへの影響は?
Appleデバイスを購入する際、性能や機能面以外に気になるのはどうしても「価格」ということになります。
iPhoneに関しても、次期iPhone14についての価格上昇の報道がありました。
ディスプレイや各種チップの性能向上という要素は加味しても、年を重ねるごとにデバイスの性能が向上することは当然なわけで、性能が上がるたびに価格が上がるのではユーザーとしてたまったものではありません。
「絶対的」な機能向上や新素材導入…という納得できる理由があるのであれば話は別でしょうが、最近の遅々とした性能進化を考えると、「同グレードであれば前年同等」の価格を望みたくなるのがユーザーとしては当然の心持ちといえるでしょう。
しかし、世界的な半導体不足を理由にじわじわと価格が上昇していく機運がありありです。
これは由々しき事態。便乗の値上げは避けて欲しいですし、こんな時だからこそ企業としての努力もしていただきたい!
そんな中、価格上昇に関して不安を感じされる記事が来ています。
キオクシアの不純物騒動でAppleデバイスの価格はどうなる?
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MacのSSDはSamsung製だが…
記事によると、
四日市と北上に工場を持つ半導体メーカー「キオクシア(KIOXIA)」は2月10日、3次元フラッシュメモリの生産工程で不純物を含む部材が混入した、と発表しました。これにより、6.5エクサバイト(1エクサバイト=10億ギガバイト)分の記憶容量が失われたとされており、メモリの価格が5%〜10%上昇するとの観測
ということです。
気になるのは、その殆どがSamsung製であるMacのSSD価格に、この一件がどのように作用するか…という点です。
直接的な被害はないのでしょうが、SSD市場の変動があれば、結果的にはSamsung製SSDの価格も同調して上昇してしまうことは十分に考えられますので、嫌な予感がしてしまいます…。
数年前、MacにおいてSSD等の部品価格が下がった時期がありました。
それまでは高級品というイメージがあった「SSD」がもはやデフォルトとなった現在ですのでその流れが続くかと思いきや、現在でも大容量のSSDを搭載しようと思えば相当の出費を覚悟しなくてはなりません。
また、Apple Silicon化するMacにあって、チップ、SSD等のマウントが独自なものへと変化し、一概に他のメーカー事情と比較できなくなっている面があるのでは…と考えてしまいます。つまり、一旦事情が狂うと、他のメーカー以上に価格の上振れが発生するのではないか…という心配です。
ただでさえ「Apple価格」といわれ、お高めに設定されている感のあるAppleデバイス。
Apple Siliconへの移行期ですので、価格面であまりにもユーザー目線から離れてしまうとせっかくのチャンスを逃すことにもなりかねませんので、是非とも常識的な判断をお願いしたい!
為替相場も気になる日本の事情
私が初めてMacBook Airをお試し的に導入した頃は円高の最盛期で、今では考えられない価格で購入できたのを記憶してます。
はっきり言って、あの機会が無ければMacのよさに気付けないまま現在でもWindows環境だった…という可能性は非常に高いと考えます。
近年は円安傾向が続いています。
日本の経済的な足下を見たときに、今後円高傾向に触れることは考えづらいのでは…?
もちろん、ウクライナ情勢等で欧米経済の先行きが危うくなれば別の要素が加わるのかもししませんが、何いっても日本経済自体が弱含みだと思うのです。
この傾向が続き、Appleデバイスの価格上昇が止まらなくなれば、iPhoneのような下位機種という逃げ道があるデバイスは別にして、特にMacへの影響が大きいのではと考えます。
さすがに上位機種で想定している作業をAirやminiで間に合わせる…ということにはならないでしょうから。
だとすると、コスパのいいWindows機への流出も考えられます。
Appleには、是非とも全体を俯瞰的に見た価格設定、市場操作をお願いしたい!