iPhone14のRFトランシーバーチップはTSMC製!
多くの方々がiPhone13シリーズのバッテリーもちを称賛しておりますが、私は「対iPhone11 Pro」で考えるとバッテリーもちは悪化したと捉えています。
特に「モバイル通信時のスリープ時」のもちが悪いです。
自宅でWi-Fiに接続した際はそんなに11Proとの違いは感じませんが、外出時のモバイル通信になると、スリープ中の減りが多くなります。
iPhone13 Pro導入前まで使用していた11Proとの比較ですので、体感的に間違いがないもので、その印象は現在でも導入当初と変わりません。
iPhone12シリーズ時には省電力モデムが搭載できなかったことで、バッテリーもちに関しては結構な話題となりました。
13シリーズでは、その省電力モデムが搭載されていますので期待していたのですが、ちょっと残念。
数年前から、iPhone15シリーズには「Apple純正」の5Gモデムが搭載されるのでは…と言われていましたが、iPhone14シリーズにおいてはQualcomm X65の搭載が噂されています。
さて、今回はそのモデムではありませんが、「RFトランシーバーチップ」が変更され、省電力化が期待できそうだ…という記事のご紹介です。
「RFトランシーバーチップ」って何?
Samsung→TSMC
記事によると、
2021年のiPhone 13シリーズは、前年のiPhone 12シリーズよりもバッテリー駆動時間がかなり改善された。それに続き2022年のiPhone 14(仮)シリーズでも、5G関連RFトランシーバー(無線信号の送受信)チップが改良され、さらにバッテリー持ちが良くなる可能性があると報じられている
ということです。
「モデム」と「RFトランシーバーチップ」、何が違うのかというと…
モデム(Modem、ベースバンドプロセッサともいう)は、スマートフォンの無線通信(LTE,5Gなど)のベースバンドの処理(つまりデジタル変調とか)に使われ、トランシーバーはそれをRFにアップコンバートorダウンコンバートしてRF領域までもっていくもの…
ということのようです。
「RF」とは、「Radio Frequency」の略で、電磁波や電気信号のうち、無線通信に利用できる周波数のこと。概ね300Hzから3THzまでの範囲のものをこのように呼ぶようですね。
つまりは、モデムから引っ張ってきた電気信号を、スマホで使用できる周波数に変換させるのが「RFトランシーバーチップ」ということでしょうか?
合ってます?
そう考えると、モデムと連結したこのRFトランシーバーチップって、非常に重要な役割を果たすチップなのですね。
これが、iPhone13シリーズのSamsung製から、TSMC製になるとのこと…。
「6nmアーキテクチャ」が使用されるとのことで、高精細化した回路となって省電力性が増す…ということなのでしょう。
「TSMC社製」と聞くと何だか性能がよさそうに感じてしまうほどに、TSMCの躍進が止まりませんね。
モデムの向上も宜しく!
これでもし、モデムのQualcomm X65モデムの性能が上がり、RFトランシーバーチップとの両面で省電力性向上を図ることができるのであれば、iPhone14シリーズのバッテリーもちは「5G」デフォルト時代に向けて強い味方になるのかもしれません。
ここで素人の素直な疑問として、RFトランシーバーチップがTSMC製に変わるということは、モデムの製造元も変わる可能性があるということでしょうか?
モデムに関してはQualcommそのまま?
それとも他社に移行?
TSMCってモデムも造ってましたっけ?
スマホやPCの部品は、奥が深すぎますね。
それは置いておくとして…。
できるのであれば、iPhone13 Proで感じた「スリープ時の減り」を改善していただきたい!
こんなにiPhoneのバッテリーもちの評判が良くなかった時代でも、
「スリープ時に余計なバッテリーを消費しない」
ということに関しては絶対的な強みをもっていたのがiPhoneの誇りでした。
是非とも原点に立ち帰ってもらいたい…。
使ったときにバッテリーが減るのは当然のことですので。