動画編集・書き出しの違いは?
Mac Studioの実力をMac Proと比較しながら検証しております。
これまでは、「セットアップ編」「ベンチマーク編」と来まして、今回は動画編集関連のお話です。
個人的に難しい動画編集もできませんし、動画作成そのものも頻繁に行うわけではありません。
しかし、だからこそ、
「時々行う動画編集をテキパキこなしたい…」
という考え方もあるわけで、世の「Mac Studio不要論」とは一線を画す考え方です。
さて、現状「動画編集ソフト」というと、「Premiere Pro」「FINAL Cut Pro X」「DaVinci Resolve 」の三択といってもいいでしょう。
そして、「Premiere Pro」の利用は考えておりません。
まずもって私には難しすぎますし、何よりも利用料が…。買い切りでないというのは、常日頃利用するタイプでは無い私には合いませんので。
これまではFINAL Cut Pro Xをちまちまと使用しておりましたが、今回のMac Studio導入に向けて、DaVinci Resolve17インストールし、試してみることにしました。
操作感の違いは明確!
今回検証に使用下のは、Canon「EOS R5」で撮影した「4K」「8K」の各10分の動画です。
全てプロキシ無しで利用しております。
アプリの印象の前に…。
EOS R5で撮影した「8K動画」をMacに読み込んでQuickTimeで再生すると、ややカクついてしまいます。
これまで、
「Mac ProのGPUの相性が悪いのでは…?」
と考えてきましたが、この現象がMac Studioでも発生することが判明。
どのMac、どのPCでもこうなるのが当たり前なのでしょうか?
4Kではサクサク動きますので、どうもよく分かりません。単なる再生ですので…。
では本題に。
まずは、「FINAL Cut Pro X」と「DaVinci Resolve17」に8K・4Kの各動画を読み込んだ際の印象です。
〇8K→等速の段階で再生するだけで少しカクつく
〇4K→4倍速あたりからややカクつき始める
Mac Studio
〇8K→等速再生はOK。2倍速でややカクつきを感じ、4倍速で明らかにカクつく。
〇4K→20倍速でもカクつかない。
(DaVinci→8倍速まではOK。16倍速からカクつく)
〇Mac Proに比べて、明らかに反応が良い。カーソル移動などに対する追従感がヌルヌル。瀬戸康史さんの動画でもあった、Apple Siliconの反応のよさが簡単に体感できる。
もはや触っていてその違いは明確です。
明らかにMac Studioの反応がダントツで優れています。
M1 UltraとM1 Maxとの間での違いは分かりませんが、Mac ProとMac Studioとの比較では、勝負にならないほどの快適さをMac Studioが与えてくれます。
書き出し時間にも大きな違い
次に、実際の書き出し時間を比較してみました。
使用したのは上と同じEOS R5の10分間データです。
※FINAL Cut Pro Xから「H.265」の書き出しはできないようでした。QuickTimeプレーヤーからはできるようでしたが、今回は除外してあります。
※私が使用した「DaVinci Resolve 17」は無料版で、8K書き出しができませんでした。
全ての項目にわたってMac Studioの圧勝です。
中には2倍以上も時間短縮になった項目もあります。
まずもって、Mac Proと比較した際のMac Studioの優位性がはっきりしたということで、有意義な検証でした。
ただ、この検証から考えたことがありますので、それを次回に…。