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Apple「Mac Studio」レビュー⑦〜「Mac Studio」と「Mac Pro」の狭間で/総括編 Mac Studioのハテナ

結局どうなの? Mac Studio

Mac Studioの実力をMac Proと比較しながら検証しております。 

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 これまでは、「セットアップ編」「ベンチマーク編」「動画アプリ検証編」「動画編集アプリ違和感編」「DPPで写真現像・レタッチ編①②」として記事にしてきました。

 今回は、「総括編」として、「結局Mac Studioはどうなの?」ということについて考えていきたいと思います。

 

全てに渡ってMac Proより高性能! 満足です!

 結論から言うと…、満足です!

 だって、これまでの検証結果の通り、全般的にMac Pro(2019)よりも高性能なのですから。
 両機の構成を再確認すると、以下のようになっております…。

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 Apple Silicon化したことで、大幅に価格の安いMac Studioの方が高性能という無慈悲な逆転現象が起きました。
 使用用途によってはMac Proの方が強いことがあるかもしれませんし、Rosetta2での動作ともなると、今回のDPPのようにMac Studioの方が有利…とはいかない場面も出てくる可能性もあります。

 しかし、懸念していたApple Silicon化に伴うトラブルはこれまで皆無ですし、Rosetta2での動作の不安定さもありません。
 アプリ側のApple Silicon対応の迅速さもあるでしょうが、Intel Macからの移行がこんなにもスムーズに行くとは思っていなかっただけに、驚いているところです。

 

しかし、不完全さが残るMac Studio

 しかし、現状では大きな不安も抱えます。
 それは、「M1 Maxとの対比による性能差」に関してです。

 私の利用環境としては初の「AppleSilicon Mac」ですので、今回の比較対象に「M1 Max」を取り上げられていないことは残念でなりません。

 というのも、YouTubeでのレビューの中で、
「M1 MaxとM1 Ultraの性能的な差が見られない…」
とする検証が複数上がっているからです。

 もちろん、M1 Ultra搭載Mac Studioの性能が向上していることを示す動画も多いのですが、日本のYouTuberの中にこのような結論を導きでしている方が多いような印象を受けます。

 まずもって言えるのは、「M1 Maxの優秀さ」です。
 一般的な用途においてはM1 Proでも十分…といわれる中、MaxはUltraにも迫るような実力があることが証明されたのではないかと考えます。

 しかし、M1 UltraはM1 Maxをダブルで搭載しているチップ。
 まさか「M1 MaxとM1 Ultraの性能の差異が無い」ということは考えられないでしょう。
 2倍とは行かなくても、それ相応の結構な差がついてしかるべきです。

 では、その原因は何か?
 もうアプリ側の最適化がされていない…ということ以外考えられないでしょう。

 そして、これまで言われてきた「M1へのネイティブ対応」という範疇ではなく、今後出てくるであろう様々な派生チップごとにアプリが最適化していくことが求められるのかもしれません。

 例えば、今回の「レビュー③」で取り上げた動画編集アプリにおいては、純正の「FINAL Cut Pro X」よりも「DaVinci Resolve17」の方が、対Mac ProでのMac Studioの性能アップが顕著に見られた…という部分がありました。

 この「DaVinci Resolve17」は、以下のように「M1 Pro/M1 Max」への正式対応を謳ったアプリです。

 

 BlackMagic社としては、

「2020年11月の17.1でM1 Mac(Appleシリコン)にネイティブ対応し、さらに、2021年8月のバージョン17.3でM1 Macへの最適化が図られ、17.2以前のバージョンと比較して3倍もパフォーマンスが向上しています。
また、2021年10月22日に公開されたバージョン17.4では発売前の M1 Pro/M1 Max にも最適化しました。」

と発表しているようなのですが、ここでも「M1ネイティブ化→最適化→ M1 Pro/M1 Max への最適化」と、細かなアップデートを図っているわけです。

 つまり私は、
「各アプリがMac Studioに最適化されれば、Maxとの性能差がはっきりと見えるようになるのでは…?」
と考えます。

 しかし、この考え方で行くと何とも情けないのが、純正の「FINAL Cut Pro X」です。
 純正アプリでありながらも、Mac Studioの魅力を最大限に伝えられる仕様になっていない…とも考えられるからです。

 先日ご紹介した「Appleが大好きなんだよ」さんの動画では、FINAL Cut Pro Xで編集した際、大枠で捉えるとMac Studioの優位性がみられたものの、たくさんのエフェクトを加えた動画の書き出しにおいてはMac ProやM1 Max搭載MacBook Proの後塵を拝する結果になっていました。

 恐らくはこれも、「高負荷時にM1 Max2枚分のパワーを発揮できない」状態にあるのではと考えます。

 これ、「いたちごっこ」になりませんか?
 新しいApple Siliconが登場する度に、各アプリメーカーが最適化を図らなければならないというのはどうしたものでしょう。
 むしろApple側が、同一のアーキテクチャをもつチップに関しては同じアプローチで最適化が図れるように設計しなくてはいけないのでは?

 これ、以外と今後のApple Siliconを展開する上での問題点になっていくかもしれません。

★追記★

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