急展開、「Mac Studio」
Mac Studioの実力をMac Proと比較しながら検証しております。
これまでは、「セットアップ編」「ベンチマーク編」「動画アプリ検証編」「動画編集アプリ違和感編」「DPPで写真現像・レタッチ編①②」「総括編①」として記事にしてきました。
今回は、これまでの記事の総まとめとして、Mac ProとMac Studioの両立について考えてみたいのですが、まずは状況に大きな変化がありましたので、ご報告させていただきます。
私のMac Studio、納入から数日経過した段階で、スリープ状態でも発熱しているという現象が起きました。使用している際はファンが回りかなり冷えるので、使用しているときの方がスリープ時よりも冷えているという異様な状況に…。
スリープログを確認すると、何らかの原因でかなり頻繁に「DarkWake from Deep Idle」という状態になっています。
macOS Monterey12.2までにあったBLUETOOTH関連の不具合も疑い(12.3にアップデート済ですが…)、BLUETOOTHオフの状態でスリープして見たのですが状況は変わらず…。
Appleの電話サポートの支援むなしく、
「恐らくはチップの問題でしょう」
という結果となりました。
ということで、無償交換です。
スリープ以外においては異状が見られないため、交換品が届くまでこのまま現在のMac Studioを使用できることになりました。
Apple製品での初期不良は初めてでしたし、ものがものだっただけに驚きましたが、ひとまず安心する形で収まりましたので良かったです。
「Mac Studio」と「Mac Pro」どう扱う?
「総括」になりきらない「総括」になってしまいますが、今後のMac ProとMac Studioの扱いについて考えてみようと思います。
まずもって、私の通常の使用に関しては、全てに渡ってMac Studioのパフォーマンスが優れている…ということが判明しました。
ということで、Mac Studioメインの使用に切り替わります。
しかし、今後Rosetta2での動作が怪しいアプリが出てきたりするときに備え、Mac Proとの共用を図ります。
また、Mac ProではBootCampによってWindows環境も利用しておりますので、こちらを切るわけにはいきません。Parallelsの先行きが不透明であり、そもそもParallelsの仮想化の不安定さを感じていたということもあり、今後もMac ProでのWindows利用は継続していこうと考えています。
ただ、Mac Studioに不安がない分けではありません。
というのも、「アプリの最適化」が間に合っていない…という現象があるからです。
今後M1 Ultraへの最適化が進み、M1 Max搭載機との性能差がはっきりと現れるようになればいいのですが、現状が続くようであればMac Studioの存在意義にも関わってくるでしょう。
さらに…。
今後登場するであろう「新型Mac Pro」への影響は深刻になることが考えられます。
だって、Mac Pro用のApple Siliconも、これまでのチップを組み合わせたり、細分化されたりするような構造になることが予想されますので。
これからのApple Siliconの行く末を占うためにも、AppleとしてはM1 Ultraの力を示していかなければならないでしょう。
というわけで…。
とりあえずはMac Studioが無事に交換される日を心待ちにしたいと思います。