スクリーン下Face IDを出さない理由は…
最近のiPhoneには刺激が足りません。
技術的・機能的な面でスマホ業界をリードしていた以前のiPhoneのような派手さを求めているわけではありません。
そして、OSの進化で旧機種にも新たな生命を与えよう…というAppleの考え方にも賛成であり、Android勢には太刀打ちできない部分だということは分かっています。
iPadやMacとの連携も年々充実していますし…。
それでもやはり不満を感じてしまいます。
あまりの代わり映えのなさに。
ノッチは長きにわたって据え置き。iPhone13で縮小されたのはほんの僅かでした。
待望のTouch IDはどうやらスルーされそう。スクリーン下Touch IDは、マスク装着時Face ID解除が達成された現在でも欲しい機能です。
折りたたみiPhoneは等分出てきそうにあるません。何だったら折りたたまれるのはiPadで、iPhoneは…という話題も先日お伝えしました。
Android機では、Samsungや中華勢が先を争って先進の技術や機能を導入し合っています。まあ、それが不具合に繋がる危険性も当然あるのでしょうが、Appleももう少し冒険してみては…と考えてしまうわけです。
そんな中…。
「次の新機能」である「スクリーン下Face ID」の搭載が2024年になるのは、技術的な問題では無くマーケティングが理由である…という記事が来ています。
Apple、そんなに余裕があるの?
「i型パンチホール」で2年の時間稼ぎ?
記事によると、
アナリストのミンチー・クオ氏が、画面下埋込み型Face IDを搭載したiPhoneが2024年まで登場しないのは、技術面で課題があるからではない、とTwitterに投稿した
ということです。
先日も、「スクリーン下Face ID」の実装時期についての記事を書きました。
どうやら「iPhone16/2024年」という説が有力になっていますね。
ということは、2022〜23年までは、これも噂の「i型パンチホール」で行くということなのでしょう。
そして、今回の問題はその理由です。
これまでは、スクリーン下にカメラやセンサー部を埋め込むことの技術的な困難さが搭載が遅れる理由として捉えられてきましたが、クオ氏はこれとは全く異なる見解を示していますね。
なんと、技術的には実装可能である…という見解。
本当にそうなのでしょうか?
私は少なからず技術的な問題が存在すると考えます。
Galaxyがインカメをスクリーン下に埋め込んだところ、その画質が問題になったことは記憶に新しいですね。
Appleが要求するFace IDカメラの精度はGalaxyのインカメより遙かに高いものでしょうから(なんせTouch IDを否定してまで投入したい技術ですので)、
「Samsungが難しいことをAppleがすんなりとクリアできるとは思えない…」
と考えてしまいます。
だとすれば、2年間「i型パンチホール」で繋ぐ…という考え方は十分に理解できます。
しかし、もし本当に技術的な問題をすでにクリアした上で2年間の「時間稼ぎ」をしようとしているのであれば、
「Android勢が先進性を競っている中で、そんなに余裕ぶっていて大丈夫?」
と問いかけたい気分です。
価格上昇機運の中で…
先日登場したiPhoneSE3は、新チップ搭載と5G対応の他には代わり映えしなかったのにも関わらず、予想に反して価格が上昇しました。市場の反応も微妙で、Appleは生産量の見直しをしたとかしないとか…。
Appleは強気の販売量を予想していたようですが、私はSE2より売れないと思っています。
やはり性能や先進性等の魅力と価格のバランスは非常に重要です。
次期iPhoneであるiPhone14シリーズにしても、新チップ「A16Bionic」が搭載されるのは「Pro」のみで、無印は「A15Bionic」の据え置き…という噂がかなり根強く流れています。
SE3のことを考えると、無印が「価格据え置き」では売れないのでは?…と考えてしまいます。
ただでさえ半導体不足やウクライナ情勢等の不安要素がたっぷりのご時世です。「Pro」モデルは価格の上昇が確実でしょう。
さて、「出し惜しみ」をしていてiPhoneは売れるのか?
Appleの姿勢が試されているようにも感じます。