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★絶望?★ Mac Studio、「Final Cut Pro 10.6.2」では速くならない…〜ヤバくないですか?〜

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「Final Cut Pro 10.6.2」でMac Studioは覚醒するのか?

 散々叩かれております。 
 Mac Studio!

「Ultra Fusionで"M1 Max×2"」
という超高性能が売りものである「M1 Ultra」を搭載したことで、当然購入する側とすれば「M1 Maxを大きく超える性能」
を期待します。

 ところが…。
 順当に作業効率を上げることのできるアプリや作業がある反面、
「M1 Max搭載のMacBook Proとの差異が認められない」
という事例が多発し、もはや炎上のような状態になっております。

 YouTubeでも、あまりのふがいなさに「返品」した…という例が多発してしまっており、事態は非常に深刻なようです。

 私はM1 Max搭載のMacBook Proを所有しておらず、比較対象が「Mac Pro」ということで、MaxとUltraの差異を自分の目で確認できないのが非常に痛いわけですが、Mac Proと比較するとMac Studioの優位性が目立ち、Mac Proを残しながらも主力をMac Studioに切り替えることに迷いはありません。
 私としては、ノート型ではなく、デスクトップ型が欲しかった…ということもあるので。

 しかし、当然大いにモヤモヤしていることも事実です。

 

 この「Ultraの実力が発揮されない問題」に関しては、
「アプリ側の最適化ができていない」
ことが原因ではないか…と言われてきました。

 純正アプリである「Final Cut Pro X」でさえ最適化しないうちにMac Studioを発売する…というAppleのやり方に非常に憤りを抱きつつも、最適化バージョンの発表を待っていたわけですが、その「10.6.2」がいよいよリリーされました。

 待ってました…とアップデートしたのですが…。
 おや、結果がヤバいですよ!

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「Final Cut Pro 10.6.2」では速くならない?

 まずもって、以前の「レビュー④」でご紹介しました、動画編集アプリの実験結果が以下のグラフです。

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 動画の書き出しにおいて、総じてMac ProよりもMac Studioの方が速くなっているのですが、この部分ではM1 Maxとの差異が無い…ということが問題になっているのです。

 つまり、バージョン「10.6.2」の編集結果が、以前の時間よりも早くなっていなければ、
「M1 UltraがM1 Maxを超えた」
と言えなくなってしまいます。

「いやいや、当然時間は縮まるだろう…」
と非常に楽観的な気持ちで時間を計測したのですが、非常に困った結果になってしまいました。

 まずは試しに行ったのは、
CanonEOS R5で撮影した「4K60P/10分間」の動画を、「H.264/MP4」に書き出すのに要した時間
の計測です(上記グラフで言えば、最も上のデータ)。

〇「10.6.1」→6分56秒
〇「10.6.2」→7分06秒

 いやいや、遅くなるんかい!
 どういうことですか?

 次に、同じファイルを「ProRes422」で書き出してみました。

〇「10.6.1」→2分12秒
〇「10.6.2」→2分07秒

 いやいや、殆ど同じやないか〜い!

 そして、当然のように、CPUやGPUも「フル稼働」とは全く言えない状態。皆さんサボっていらっしゃいます。相変わらず…。

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 どうしたことでしょう。
 Appleからすると、当然M1 Ultraの実力が発揮されていない現状は掴んでいるはず。満を持して発表しなくてはならない新しいバージョンでこの結果とは…。

 Mac Studioのキャンセルが増えるんじゃないでしょうか?

 

今後の改善は?

 「Final Cut Pro 」に関しては、レンダリングは速くなるものの、書き出しではチップごとの性能差が出にくいことがある…という傾向はありましたが、さすがに今回はヤバいんじゃないでしょうか?

 問題は、これからのさらなる最適化があるのか…という点です。
 AppleがM1 Ultraの性能を語る上で根拠にしていた「10.6.2」で、本来はMac Studioを「覚醒」させなくてはなりませんでした。
 しかし、結果は惨敗。

 これ、今後も厳しいんじゃないでしょうか?
 となると、M1 Ultraの力の発揮しどころが非常に限られることにもなりますし、誰もMac Studioに手を出さなくなるのでは?
 米国では裁判沙汰になる可能性だってあります。

 また、最高性能を発揮するはずの「新型Mac Pro」も怪しくありませんか?
 チップ高性能化の論理とすれば、「M1 Ultra×2」のチップで来ると思われますので、「Ultra Fusion」事態が力を発揮しづらいのであれば、新型Mac Proにも「アプリ最適化問題」がついて回ることになります。

 もっと長期的に考えれば、M2以降の高性能チップでも、同じような現象が起きることだって考えられます。

 Appleさん、これ非常にまずいです。
 どうするつもりですか?

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