ガーマン氏が「M2Mac」のラインナップを予想
先日、Appleの度が編集アプリである「Final Cut Pro X」のバージョンが「 10.6.2」に上がり、M1 Ultraに最適化されたのにもかかわらず、動画の書き出し時間が変わらなかった…という情報をお届けしました。
「変わらなかった…」ということの前提として、
「M1 UltraとM1 Maxとの性能の差が微妙である」
という問題があります。
M1 Ultraの優位性が確認できる場面もそれなりにありますが、M1 Maxとの性能差が認められない場面もそれなりにあるわけで…。
「Final Cut Pro X」に関しては、AppleがM1 Ultraの高性能ぶりを示すのに使用されたアプリであり、しかも純正。
当然M1 Ultraの性能が最大限に発揮されるべきなのですが、期待通りの結果にならないことが問題になっています。
そんな中…。
ガーマン氏が「M2搭載Mac」のラインナップを予想しています。
M1 Ultraの問題が尾を引かなければいいのですが…。
どうなる? 「Ultra Fusion」
記事によると、
Appleは、次世代M2チップを搭載した複数台のMacにおいて、サードパーティー製アプリのテストを開始した模様だとBloombergのマーク・ガーマン記者が報じている
ということです。
そのMacは一種類でなく、
「4つの異なるM2チップを搭載した、少なくとも9モデルの新型Mac」
とのこと…。
ガーマン氏は以下のように伝えています。
順当に現行「M1」をバージョンアップしていきそうです。
M2になることでの性能アップについては以前に記事にしました。
このデータを信じるのであれば、現行品からの早急な買い換えは必要ない…と感じます。
しかし、M1 Ultraの問題により、「世代交代」という意味合いよりも「高性能チップの性能」という点で大いなる懸念が発生しているのが現状です。
Appleは、M1 Maxを2枚連結する形で「M1 Ultra」を登場させました。このときに使用したのか「Ultra Fusion」という技術です。
2枚のM1 Maxを連結しながら、双方のチップ間における時間的・性能的なロスが殆ど無い…ということがウリでした。
しかし、「Mac Studio」の性能を考えると、今後のM2系「Mac Studio」「Mac Pro」といった高性能型Macの性能に関しては疑問を感じずにはいられません。
「ベンチマークには優れているが、アプリ動作で満足な結果にならない…」
ということが今後も続けば、誰もが、
「M2 Maxが最強!」
と考えるようになるでしょう。
そうなると、超高性能を望むユーザーはMacに留まる理由が大きく削がれてしまうことになります。MacからWindowsへ…という移行組も増えることになるでしょう。
これは大変にまずいです!
現行「Mac Studio/M1 Ultra」での解決が必須
私は、
「現行のMac Studio/M1 Ultraでのアプリ最適化を更に進め、現行の世代で"Ultra Fusion"の有効性を明示する必要がある」
と考えます。
というか、もしそれができないのであれば、Macの高性能化は止まってしまうのではないでしょうか?
あるいは、「M1 Max」後継である「"Ultra Fusion"なしのチップの中での最高峰」となるApple Silicon(M1 MaxM→M2 Max…)を搭載したモデルのみが人気となり、それ以上のチップは誰も購入しなくなる…とか。
このまま順調に伸びていくと思っていたApple Siliconですが、思わぬ障害が待ち受けていましたね。
Appleは、ユーザーが納得する形で対処することができるものでしょうか?