Appleの牽引で、MiniLEDディスプレイの普及が進む?
Mac Studioと同時に発売された「Studio Display」。
「待望のApple純正ディスプレイ」ということで、非常に注目されました。
もちろんApple品質を満たしており、非常にいい製品であるとは思いますが、値段を考えるとどうしても「高上がり」と感じてしまいます。
これで、「MiniLEDディスプレイ」搭載であればむしろ「安い」と感じるとは思いますが、今更LCDでは…という思いが強いです。
MacBook Pro14/16インチでは比較的スムーズにMiniLEDディスプレイ化が進みました。
もちろん仕様の全面一新ということで多少の値上がりはありましたが、べらぼうに高くなった…という感じはありません。
これ、ディスプレイの「サイズ」が大きく関わっているようで、MiniLEDディスプレイは大画面になると非常に高価になってしまうのが現状のようですね。
Appleとすれば、iPadのMiniLEDディスプレイ化も進んでいる中で、残る課題は「大型ディスプレイ」ということになりそうです。
そんな中…。
今後はMiniLEDディスプレイの普及が進む…という記事が来ています。
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MiniLEDディスプレイはAppleデバイス中心?
記事によると、
主要部品の供給数増によってミニLEDディスプレイの製造コストが下がることに伴い、Appleは同ディスプレイ搭載製品を増やすとDSCCは予想している
ということです。
要は、Apple自身が自社デバイスへのMiniLEDディスプレイ搭載を進めることで供給量が増加し、相対的にコストが下がる…という論調ですね。
まあその考え方は分かるのですが、気になるのは、
「MiniLEDディスプレイを採用する製品は今後数年間、Apple製品が出荷数の多くを占める」
という部分。
他社との競合によって…ということではなく、あくまでも積極的にMiniLEDディスプレイを採用するのがAppleに限られるというのです。
当然、
「他社のディスプレイはどうなるの?」
という疑問が湧きますよね。
このままLCDでいくのか、それとも高級機は有機ELへと方向転換するのか?
「折りたたみスマホ」への関心度が他社に比べて低い…と噂されるApple。このディスプレイの未来に関しても、あまりに独自路線で走りすぎると、なかなか面倒なことになるのではないでしょうか?
ただでさえこの分野に関しては、非常に排他的な面が見られるAppleです。ユーザーからすると、他社メーカーのディスプレイが安心して選択肢に入ってくることが望ましいです。
しかし、現状はサードパーティー製でディスプレイとの相性問題も確実に存在し、
「できるのであれば純正を…」
と考えるユーザーは多いでしょう。
あまりに独自路線を行かれると、代替が効かないんですよねえ…。
2026年には4060万枚?
記事内では。2021年に980万枚だったMiniLEDディスプレイの出荷枚数が、2026年には4060万枚に増加する…としています。
しかし、ここでも気になることが…。
これまでしきりに、
「2024年頃を目処に、iPad Pro、MacBook Pro系のディスプレイを有機ELに置き換える動きがある」
という情報が出てきています。
どういうこと?
Mac用の大画面サイズはMiniLEDディスプレイで。20インチ以下は有機EL…などのように、大きさで棲み分けようと考えているのでしょうか?
WWDCでは、MiniLED搭載の新型Pro Display XDRの登場も噂されています。
是非とも、今後のAppleのディスプレイに対する考え方も報告してもらいたいものです。