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M1 Ultra搭載Mac Studioは死に体なのか?【2】〜Canon RAW現像アプリ「DPP」の動作から〜

M1 Ultra覚醒の可能性は?Canon RAW現像アプリ「DPP」の動作では…

「M1 Maxとの性能的な差異が見られない…」
ということで話題を呼んでいる、M1 Ultra搭載のMac Studio

 前回の記事では、「DaVinci Resolve 17.4.6」のバージョンアップ後に見られた動画書き出し時間の変化から、今後のソフトウエアの最適化の可能性を考えてみました。

 この記事内では、「4K/60P」動画の貸し出しが「5分25秒→3分53秒」に変化し、少しばかり可能性を感じたのですが、この際のGPUの動きが以下のようになっていました。

 相も変わらず、CPUの「コア13〜20」までのサボり具合が凄いのですが、GPUに関しては常に「90%オーバー」の状態をキープしていました。

 CPUの動作には不安が残りますが、とりあえず肝心のGPUはフル稼働しているようです。

 しかし、タイムが変わらなかった「8K→4K」の書き出し時の様子がこちら。

 CPUも4K書き出し以上に動いていませんし、GPUの稼働率が大きく下がっているのが一目瞭然です。
 時間も変化がなかったわけですので、恐らく前バージョンのチップ動作と変わらない様子だったのでしょう。(旋回の計測時にアクティビティモニタのデータをとっておけばよかったです)

 同じアプリ内でも処理する内容によってチップの稼働の様子が異なる理由が気になりますが、この点がBlackMagic社のチューニングによる差異なのであれば、次期バージョンで8K編集時の速度アップもあり得るのかな…と考えているところです。

 

Canon RAW現像アプリ「DPP」の動作では…

 さて、動画編集アプリに関しては以上ですが、私がMac Studioを購入して最もメリットを感じているのは、CanonのRAW現像アプリである「Digital Photo Professional(DPP)」の挙動です。

 以前のレビュー記事にも書きましたが、現行Mac Proと比較して大幅に処理速度が上がりました。
 このDPP、非常に効率の悪い問題児アプリなのですが、非常に重い分、純正レンズ補正やCanonの色作り等を忠実にこなしてくれるため、プリントアウトまで考えた際に不可欠なものになっています。

 それで、このDPPが動作している際のアクティビティモニタも覗いてみました。

 ほんのちょっと色補正をするだけで20Core全てが駆動しているのがよく分かります。
 今回スクショを撮った時には、負荷の低い処理をして様子を見ていたのですが、それでもCPU全体が反応しているのが分かります。

 何が言いたいかというと、DPPのようにCPU全体が動作して、M1 Ultraの性能をフルに活用しようとするアプリも存在する…ということです。

 「M1 Maxとの差異が…」
ということが話題になりますが、恐らくこの「DPP」においては、M1 Max搭載のMacBook ProよりもMac Studioの方が早く処理できるでしょう。

 M1 Maxは「10コアCPU/32コアGPU」という構成ですが、私のM1 Ultraは「20コアCPU/48コアGPU」です。


 写真現像アプリということで、CPUパワーがものをいう分野ですので、GPUの差異を無視するにしても、20コア全てが動作しているM1 Ultraの処理速度が速くなるのは明らかでしょう。

 このDPPは残念ながらRosetta2での動作となりますが、それでもMac Proでの動作の上を行く…ということは、M1 Ultraの実力が生きているからこそ…と感じています。

 

フル稼働するアプリとそうでないアプリの差異は?

 ここで考えたいのが、M1 Ultraの性能を発揮できるアプリ(あるいは機能)とそうでないものとの差異はどこになるのか?…ということです。

 私のような素人が考えるに、その「何故」を解明し、各種アプリに応用することで、M1 Ultraに最適化したアプリが急速に増えるのではないか…と。

 その役割は当然Apple自身が負うべきです。

 また、純正の「Final Cut Pro X」がM1 Ultraの性能を十分には引き出せない…ということに関する説明責任も負うべき!

 果たして、M1 Ultraの最適化は可能なのか?
 それとも現状で限界なのか?

 非常に興味深い部分です。

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