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Mac Studio(M1 Ultra)+DaVinci Resolve Studio18(beta)では、より高速化するのか?〜8K動画編集では驚きの速さに!〜

Mac Studio(M1 Ultra)+DaVinci Resolve Studio18(beta)では、より高速化するのか?

 性能を十分に発揮できていないことで世間を騒がせているM1 Ultra搭載Mac Studioを検証しております。 

 ここまで、DaVinci Resolve17.4.6、CanonRAW現像アプリ「DPP」、DaVinci Resolve18(beta版)などを用いて検証してきました。

 ここまでの検証結果を簡単にまとめると…

〇DaVinci Resolve17.4.6のアップデートで、「4K/60P」の動画書き出しが劇的に速度アップした
〇DPPのようなCPUが重視されるようなアプリでは、十分な結果が出る
〇DaVinci Resolve18(beta版)では、とりあえず今のところ書き出しの速度アップは見られなかった(何だったら少しだけ遅くなった)

というところ。

 M1 Ultraの性能が活かされるアプリ(あるいは機能)とM1 Maxとの差異が認められないアプリがある…という「ちぐはぐさ」が混乱の基となっています。

 思うに、
「CPUとGPUの連動」
「GPU性能の活かし方」
において、Apple Silicon全般、あるいはM1 Maxを連結するという「UltraFusion」の技術に問題があるのではないか…と考えているところです。

 以前の記事のコメント欄に、
「M1 MaxでもM1 Ultra同様の兆候が見られる部分があり、より高性能されたM1 Ultraにおいて元来からの問題点が顕在化したのでは?」
という考えも寄せられていました。

 まあ、本当のところはAppleのみぞ知る…ということで、何とか最適化したソフトウエアレベルでのアップデートをかけて欲しいと願っているところです。

 しかし、DaVinci Resolve17.4.6のように、アプリ側の最適化でM1 Ultraの性能を活かすような調整もできる…という面もあるようで、アプリごとの対応で何とかできる面があるかもしれません。
 ここで気になっていたのが、
「DaVinci Resolveの有償版"Studio"にすると、速度の改善はあるのか?」
という点です。

 うだうだしていて気持ち悪いので、行ってみました。有償版。

 

8K動画書き出しで驚きの速さが…

 結論から言うと、ここまで検証してきた「4K/60P」「8K→4K」という書き出しにおいては、無償版との差異は認められませんでした。残念!

 しかし…

 無償版では体験できなかった「8K」の書き出しにおいて、とんでもない速さを発揮しました。

 Canon「EOS R5」で撮影した8K動画(30P/10分)をFinal Cut Pro Xで書き出した場合、以下のように非常に時間がかかっておりました。

 Mac Studioになって改善したとはいえ50分近くでは、さすがに実用的ではありません。
 また、これは私だけの現象かもしれませんが、Final Cut Pro Xで書き出したH.264の8K動画をMacで再生しようとするとカクついてしまう…という現象が…。

 ProResで書き出すと滑らかに再生できるのですが、Mac Proの時も同様でしたので、私の環境に問題があるのかもしれませんが、非常に気になっていた点でした。
 「8K→4K」にすると問題が発生しないので、8K限定での問題。

 というわけで、これまでは実質「8K」を諦めなければならない状態だったわけです。

 しかし…。
 「DaVinci Resolve Studio18(beta)」ではこれらの心配事が一掃されることに…。

 まずは書き出し時間。

 Final Cut Pro Xでは50分近くかかっていた同じデータを書き出すと、

「6分08秒」

という驚愕のタイムをたたき出しました。

 衝撃的です!
 これだったら4K動画並の時間となりますので、8K動画を何のためらいも無く使用できます。まあ、フレームレート「30」では滑らかに欠けるため、使用対象は限られるかと思いますが、それにしても選択肢のひとつとして普通に考えることができるのは大きい!

 しかし、相変わらず「コア13〜20」は冬眠中です。

 DaVinci Resolve Studioでは、GPUに負荷がかかる状況になると「ハードウェアアクセラレートデコードおよびエンコード」がかかる状態になるようです。
 Mac Studioでこの状態になっていたのかどうかは分かりませんが…。

 

更なる「M1 Ultra最適化」に期待

 DaVinci Resolveに関しては、非常に細かなアップデートを行っている印象が非常に強いです。
 また、Macに関しても新型のチップが登場する度に最適化を行っています。

 本来であればAppleがFinal Cut Pro Xで行わなければいけないことなのですが、私はBlackMagicの姿勢を大いに評価しております。

 このままの状態が続くのであれば、アプリとしての性能上も、企業としての信頼度の上からも、DaVinci Resolveをメインに切り替えることになるかもしれません。

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