トラブル続きの2022年Apple新製品
2022年は、Appleにとっては一気に攻勢をかけるべき年だったはずです。
特にMacにおいて…。
しかし、ここまで新製品でのトラブルや不調が非常に目立ちますね。
まずもって「Mac Studio」のM1 Ultraチップ性能問題。
M1 Maxを2枚連結して性能向上を図ったはずですが、ここまで全幅の信頼を得るに至っていません。
更に、Mac Studioと同時発表された「Studio Display」では、カメラ画像の品質問題が発覚。先日対策用のファームウェアアップデート(beta版)が行われましたが、「多少の改善」程度に留まっており、他のMacに内蔵されたカメラ画質の方が格段に上である情勢は変わっていないようです。
そして更に…。
先日は、M1 Max搭載のMac Studioに、異音問題まで発生。
今後たくさんの新型Macを投入する…と噂されている中にあって、現状は非常にマズイ…としかいえません。
特にMacの問題は、今後の新チップM2への影響も十分に考えられますので…。
というわけで、できることならば「問題のない製品を発売してもらいたい」、控えめに言っても「万が一トラブルが発生したなら、迅速に対応してもらいたい」と考えるわけですが、どうもうまく運ばないのが今年のMacです。
Studio Displayのカメラ画質、そもそも治る見込みがないかも…とあの方が言っています!
「Studio Display」のカメラ問題はハードウエアのせい?
記事によると、
ファームウェアのアップデートにより改善されたと見られるStudio DisplayのWebカメラ問題について、Bloombergのマーク・ガーマン記者が改めて「ハードウェアの問題なので、ソフトウェアアップデートで改善はされても、根本的に直ることはないと指摘している
ということです。
以前、ファームウェアのbeta版アップデートが行われた後もそれほど大きな画質改善に繋がらなかった際に、
「Appleは改善するとは言っているが、修正するとは言っていない」
と述べていたガーマン氏。今回はその考え方を繰り返したことになりますが、なかなか衝撃的なのは、今回の問題が「ハードウエアの問題」としている部分です。
本当ですか?
これまでもこの手の問題が頻発してはいるものの、そのたびにソフトウエアレベルで解決してきたのがAppleです。
「こんなこともソフトウエアのアップデートで改善できるんだ…」
と感心させられることもしばしばでしたので、正直今回も、
「カメラの画質なんてすぐ修正できるのでは?」
と高をくくっていました。
だって、現在のスマホのカメラなんてAI技術の加工力で仕上げられているわけですので、いくらでも画質調整できるものなのでは?
加えて、Studio Displayには「A13Bionic」が搭載されているわけで、そういった意味でも今回の事案は全く納得できません。
「ハードウエアのせい」って、iMacなどと比較して品質の悪いレンズを搭載しているってこと?
それともカメラ周りで精度の悪い部品が使われているってこと?
品質においては石橋を叩いても渡らないような管理をするAppleが、Studio Displayに限ってそのようないい加減なことをするものでしょうか?
どうもすっきりしません。
まともな純正ディスプレイは必須
一時的に…かもしれませんが、現在27インチiMacの後継機が断絶している状態です。
となると、当然純正ディスプレイの存在は非常に重要。
iMac Proを出さずにMac Studioに切り替えてきた責任を、Appleは負わなくてはなりません。
ただでさえ「Studio Display」は割高。
しかし、ディスプレイとの相性問題を抱える部分があるMacにおいては、少し頑張ってでもApple純正を選びたくなる気持ちが高まります。
だったら、せっかく購入したユーザーをがっかりさせようなことは絶対にしてはいけないことです。
どうも今年は、Appleの品質管理に疑問符が付く船出となっており気がかりです。